「よく転ぶ」原因は何かご存じですか?大人・子供で考えられる病気を医師が解説!

「よく転ぶ」原因は何かご存じですか?大人・子供で考えられる病気を医師が解説!

「よく転ぶ」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「よく転ぶ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

よく転んでしまう人の特徴はありますか?

神宮 隆臣(医師)

筋力やバランス感覚の低下、視力や聴力の衰え、薬の副作用、神経や脳の病気などが背景にあることが多いです。また、高齢者の場合はフレイルやロコモティブシンドロームが関係することもあります。

若いのに以前よりつまずきやすくなりました。運動不足なのでしょうか?

神宮 隆臣(医師)

はい、その可能性はあります。長時間のデスクワークや運動不足は、体幹や下肢の筋力低下につながり、転びやすくなる原因になります。ただし、頻繁な転倒が続く場合は、神経疾患などの病気も考慮し、医療機関で相談しましょう。

親が転倒しやすくなったのですがパーキンソン病かどうか見分ける方法はありますか?

神宮 隆臣(医師)

転倒に加えて「手足の震え」「動きが遅い」「小刻み歩行」「表情が乏しくなる」といった症状があれば、パーキンソン病の可能性があります。早期発見が大切な病気なので、脳神経内科での受診をおすすめします。

高齢者が一ヶ月に何度も転ぶのは一般的な老化の状態でしょうか?

神宮 隆臣(医師)

老化によるバランス機能の低下だけでなく、隠れた病気が原因となっている場合もあります。骨粗しょう症やフレイル、脳卒中後遺症、薬の副作用も要注意です。まずは医師に相談し、原因をはっきりさせることが大切です。

子供が不注意でよく転んでしまいます。何科の病院で相談できますか?

神宮 隆臣(医師)

まずは小児科や発達外来、小児神経科を受診するとよいでしょう。視力や靴の問題、DCDやADHDなどの可能性もあるため、専門家の評価が必要です。

まとめ よく転ぶ・つまずきやすくなったら早めに対処しよう

転びやすさは年齢を問わず起こりうる症状で、単なる不注意だけでは説明できない背景疾患が隠れていることもあります。とくに頻繁に転倒する、手足の震えやふらつきがあるなどのケースでは、脳神経内科や整形外科の受診をためらわないでください。
早期に原因を把握し、生活環境や運動習慣を見直すことで、転倒のリスクを下げることができます。高齢者の場合は、骨折や寝たきりの引き金にもなるため、家族や周囲のサポートも重要です。

配信元: Medical DOC

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