蒲倉家はパパ、ママ、社会人の長女・萌香、大学生の長男・律の4人家族。ママは派遣の仕事をしており、仕事先が変わることもあるため、帰宅時間もまちまちのようです。ある日、帰宅したパパは、ママの姿がないことに気づきます。しかし、ママの居所は誰も知りません。おなかを空かせたパパと萌香、律は台所に用意されていたカレーで夕飯を済ませることに。しかしパパや萌香は、ママの不在を心配するよりも「米が炊かれていない」と不満げな様子で……。
そして翌朝。ママが帰ってきたのかを律が気にしても、パパは「部屋で寝てるんだろ」と決めつけてしまい……。
ママは本当に寝ているだけ?

















朝、遅刻しそうになった萌香は、パパに駅まで送ってほしいと頼みます。ママに起こしてもらうよう連絡していたものの、ママは朝から起きてこなかったのです。萌香はママが体調を崩しているのではと不安になりますが、パパは「寝ているだけ」と考えます。ところが、夜になって部屋を確認すると、布団は朝からまったく動いていません。パパが布団をめくると、そこにママの姿はありませんでした。
律は、昨日使った食器がそのまま残っていることに気づき、家族はママが昨日から帰っていない可能性にようやく気づきます。急いで萌香が電話をかけますが、ママにはつながらないのでした。
◇ ◇ ◇
「きっと大丈夫」「いつものことだろう」と思いたくなる気持ちは、身近な家族だからこそ出てくるものかもしれません。けれど、いつも起きてくる人が起きてこない、連絡が返ってこない、部屋の様子が変わっていない。そんな小さな違和感が重なっているときは、早めに確認することも大切ですよね。
家族の中で誰かが“いつもの役割”を担っているほど、その人自身の異変は見落とされやすいもの。周りは「たぶん平気」と決めつけず、少しでも気になったら声をかけたり、直接確認したりする意識を持ちたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実

