更年期障害は生活習慣病?鍼灸治療で根本改善を目指す!

更年期障害は生活習慣病?鍼灸治療で根本改善を目指す!

■更年期障害って本当にあるの?

更年期障害と言われる症状を見ると、女性が迎える更年期でなくても男女関係なく全世代で起こりうる症状だということが分かります。 また、更年期は月経周期が不規則になる時期ですので、出産回数にもよりますが、おおむね45歳頃から55歳頃と考えられます。この時期は、生活習慣病を発症する時期と重なります。 更年期障害と生活習慣病の症状は近似していますが、長年の臨床経験から個人的には、更年期障害は生活習慣病と言って差し支えないのではないかと感じています。

更年期を迎える前の20歳代から40歳代前半は、人生で最も忙しく、活動的な時期と言えます。出産をした人であれば、授乳を含む育児を経験し、不規則な生活を送ったのち、ちょうど一息つく頃です。更年期は、長年の疲れが出てくる時期でもあります。 不定愁訴を感じたら、生活習慣を見直すことにより症状の改善が期待できます。全ての症状は、肉体の疲労や内臓の機能低下を教えてくれるサインですので、症状を感じたタイミングで、生活を見直すことにより、更年期障害を克服することができると考えます。 更年期に障害を感じる人は、

1.睡眠(一日8時間) 2.休養(1時間に5分休憩) 3.食事(朝・昼・夕規則正しい時間に飲食) 4.運動(週2~3回60分~90分汗を出す) 5.社会環境(生活空間の適温化・日光浴など)

を見直してみていただきたく思います。規則正しい生活をすることにより、体内リズムが正常になり、不定愁訴を感じなくなると思います。

■更年期障害に鍼灸治療は最適です

鍼灸院には、更年期障害に関係する症状で数多くの人が来院されます。どの症状も、鍼灸治療の得意分野と考えられる症状です。鍼灸治療を1か月ほど週1~2回治療して、良く睡眠を取り、休養していただければ、どの症状も消失する確率は高いと言えます。不定愁訴が長年続く人でも、根気良く治療すれば、症状の軽減または消失を期待できる症状ですので、お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療提供施設にしていただきたく思います。 鍼灸治療や瘀血治療は、身体の外側から内臓機能に働きかけることが可能な「内外科治療」です。薬物治療(内科治療)で効果を得られない人や外科手術(外科治療)をしても症状が消失しない人は、是非鍼灸治療(内外科治療)をお試しいただきたく思います。 運動が不足している人には、ヨガ(YOGA)がお勧めです。ヨガ(YOGA)の運動法と呼吸法を身に付けることによって、不定愁訴の解消や予防に繋がります。清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい方は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照ください。

(清野 充典/鍼灸師)

配信元: JIJICO

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