【ホラー】「何の肉なんですか?」肉の正体への執着が招くホラーにゾッ!「おいしい料理を描きたい」から生まれたグルメホラー【作者に聞く】

【ホラー】「何の肉なんですか?」肉の正体への執着が招くホラーにゾッ!「おいしい料理を描きたい」から生まれたグルメホラー【作者に聞く】

「安くて美味しい肉」を食した後に彼が目にしたものとは一体…!?
「安くて美味しい肉」を食した後に彼が目にしたものとは一体…!? / 画像提供:色白ゆうじろうさん

「何の肉なのか」。その疑問を抱かなければ、恐ろしい真実を知ることはなかったのかもしれない。ホラー漫画を手掛ける色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんが描いた怪談漫画「肉の煮物」は、絶品と評判の煮物をきっかけに、日常が静かに崩れていく物語だ。主人公は店主の曖昧な返答に違和感を覚え、肉の正体を追い求めた末、決して知ってはならない秘密へとたどり着く。読後も不気味な余韻が残る本作について、制作の裏側を聞いた。

■「おいしい料理を描きたい」から生まれた怪談
「肉の煮物」
「肉の煮物」 / 画像提供:色白ゆうじろうさん

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とあるお店で肉の煮物を注文する男性 2
とあるお店で肉の煮物を注文する男性 2 / 画像提供:色白ゆうじろうさん

本作の着想について色白ゆうじろうさんは、「この年末年始、私は延々と大好きなグルメドラマを見て過ごしていました」と振り返る。料理のおいしそうな描写に魅了され、「自分もおいしい料理を漫画で描いてみたい…口の中でとろけるような、肉の煮物とか」と考えたことが始まりだったという。そこから「ホラーで肉を味わう話ならば」と発想が広がり、不気味な怪談へと姿を変えた。

■肉に執着した者だけが見るもの
主人公の前に現れた切断された人影については、「主人公にしか見えないのではないでしょうか」と説明する。理由は、主人公だけが「何の肉だろう」と異常なまでに肉の正体へ執着したからだという。「執着心が、犠牲者の遺した怨念を呼び覚ましたのかも知れません」と語り、ほかの客は「何かおいしいね」と味を楽しむだけで終わるのではないかと考察した。

■消えた店に残された謎
物語の終盤、主人公が店を訪れると、そこには店ではなく売地が広がっていた。その理由について作者は「あえて曖昧にしています」と言わんばかりに複数の可能性を示す。

実は主人公自身が「こんな店があったと気付かなかった」と語っており、通勤路にあったはずの店に今まで気付かなかったこと自体が不可解だという。「元々そんな店は存在しなかったのかもしれません」「主人公の想いに共鳴して一時的に異界が繋がっていたのか…」「肉の秘密を知られたから消え去ったなど、真相は曖昧な闇の中です」と、不穏な余白を残した。

最後に読者へ向けて、「お読みいただきありがとうございます。珍妙な怪奇世界を楽しんでいただけましたら、恐悦至極です」とメッセージを寄せた色白ゆうじろうさん。怪奇漫画を中心に、エッセイ漫画や、いつかはグルメ漫画にも挑戦したいという。あの店は本当に存在したのか、それとも主人公だけが迷い込んだ異界だったのか…。答えは最後まで闇の中にある。

■取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)

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