
駅員経験のあるザバック(@theback_blog)さんは、X(旧Twitter)やブログにて駅員を主人公にした漫画などを中心に公開している話題の漫画家だ。ユニークな動物のキャラクターが多く登場し、駅員の日常が垣間見えるような作品がそろっている。今回は3つの作品を紹介するとともに、作中で描かれる正社員試験合格の取り消しなどについて作者に話を聞いた。
■退職の焦りと乗客のトラブル



正社員になれず駅員を辞めた主人公のペン助。過去にほかの鉄道会社でも勤務経験があるため、以前とは違って今回は気持ちがスッキリしている。これから転職活動を始めるものの、駅員のスキルは全く使えないと思い焦り出してしまう。しかし、公園で一人の男の子と再会し、以前あげたカードを持ちながら「僕も頑張って電車の運転士になるんだぁ」と楽しそうに話す姿を見て前向きな気持ちになり、自分の将来について深く考え始めていく。
また、駅員の日常における理不尽な客の対応を描いたエピソードも興味深い。ある女性客は、通勤用の定期券を作成したわずか20分後、再びやって来て払い戻しをしたいと言い出す。ペン助は、きっと定期券をコピーして会社から申請した交通費をもらい、横領するつもりだろうと推測する。駅員の視点ならではの鋭い観察眼が光る作品だ。
さらに、改札のICカードエラーによるトラブルもある。地下鉄の入場情報が残ったままで通れない客に対し、ペン助が「地下鉄の係員に申告してください」と丁寧に対応できない旨を伝える。すると「同じ鉄道だろ!それくらいここでできるだろうが!」と客の態度が急変してクレームを言われる始末だ。駅員の日頃の絶え間ない苦労がよくわかる。
■フィクションに潜むリアル
さまざまな駅員漫画を描いているザバックさんに、実際に正社員試験の合格が取り消されることはあるのか尋ねてみた。
噂話として「正社員試験の結果が変わった」と聞いたことはあるものの、あくまでこの漫画自体はフィクションだという。しかし、「契約社員がお金を盗んでクビになったのは目の当たりにした」と、現実の鉄道業界における赤裸々な裏事情も打ち明けてくれた。
正社員合格が取り消されてしまい、鉄道会社を退職することになったペン助の今後の物語。元駅員のザバックさんが過去に受けたクレームなどをもとに描くリアルな駅員事情の数々を、ぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:ザバック(@theback_blog)
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