「隠れ脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

「隠れ脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

隠れ脳梗塞になりやすい人の特徴

隠れ脳梗塞は、年齢とともに発症率が高まり、特に50歳を過ぎるとリスクが急激に上昇します。男女で発症の傾向が異なることも知られています。40〜60代の働き盛りの世代では、男性の発症率が女性よりも高い傾向にあります。これは、この年代の男性が仕事のストレスや不規則な生活により、高血圧、脂質異常、高血糖といった生活習慣病の原因を多く抱えていることが一因と考えられています。
しかし、70歳を過ぎるとこの男女差は縮小し、80代以降では女性の発症率が男性を上回る傾向にあります。この変化は、閉経後の女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌減少が、脳梗塞のリスクを高めるためと考えられています。
隠れ脳梗塞の主な危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症であり、これらは「三大危険因子」と呼ばれており、これらの病気を持つ人は、隠れ脳梗塞になりやすい傾向があります。これらの生活習慣病を早期に発見し、適切に管理している人は、隠れ脳梗塞になりにくいといえるでしょう。

隠れ脳梗塞を予防する可能性の高い食べ物

青魚・納豆

青魚に豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにし、血栓ができにくくする働きがあることで知られています。これらは動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの値を下げる効果も期待できます。
また、納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は、血栓を溶かす作用を持つ酵素であり、日々の食事に取り入れることで、脳梗塞の予防に貢献すると考えられています。
具体的な食品名:アジ、サンマ、サバ、イワシ、マグロ、ブリなどの青魚、納豆

全粒穀物・豆類・ナッツ

全粒穀物は、精製された穀物(白米や白いパンなど)に比べて、食物繊維やビタミンEが豊富です。これらの栄養素は、血管が硬くなったり血栓ができたりするリスクを減らす効果が期待できます。また、大豆やナッツには、血圧を正常に保つ作用がある植物性タンパク質や、動脈硬化予防に役立つ不飽和脂肪酸が多く含まれています。

具体的な食品名:玄米、全粒粉パン、豆腐、納豆などの大豆製品、アーモンド、クルミなどのナッツ

野菜・果物・海藻類

これらの食品には、隠れ脳梗塞の予防に役立つ複数の栄養素が豊富に含まれています。
カリウム:野菜や海藻類、果物に多く含まれ、血液中の余分なナトリウムを体の外に出し、血圧を下げる効果があります。
食物繊維:血糖値の急激な上昇を抑え、血液中のコレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあります。
抗酸化物質:緑黄色野菜やベリー類、海藻に含まれるβ-カロテン、ビタミンC、ポリフェノールなどは、動脈硬化の原因となる活性酸素を除去する働きを持っています。
具体的な食品名:ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、ごぼうやきのこ類、わかめやひじきなどの海藻類、ブルーベリーやストロベリーなどのベリー類

良質な油

油の中には、血液中の中性脂肪やコレステロールを正常に保ち、動脈硬化を予防する効果が期待できる不飽和脂肪酸を多く含むものがあります。日々の調理にこれらの油を取り入れることで、健康的な食生活をサポートします。
具体的な食品名:オリーブオイル、菜種油、アボカドなど

配信元: Medical DOC

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