「隠れ脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

「隠れ脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が解説!

隠れ脳梗塞発症のリスクを上げやすい食べ物

塩分を多く含む食品

塩分の摂りすぎは、体内の水分量を増やし、高血圧の原因となります。高血圧は血管に大きな負担をかけ、動脈硬化を進行させます。特に日本食は、塩蔵品や調味料によって塩分を摂りすぎる傾向にあるため注意が必要です。

具体的な食品名:漬物、佃煮、塩辛、ハムやソーセージなどの加工食品、麺類のスープ、インスタント食品

飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を多く含む食品

これらの脂質は、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増やし、動脈硬化を促進することがわかっています。

具体的な食品名:肉の脂身(ロース、サーロイン)、鶏皮、ラード、バター、生クリーム、マーガリン、ショートニング

糖質を多く含む食品

糖質の摂りすぎは、肥満につながるだけでなく、血液中の余分な糖分が血管を傷つけ、動脈硬化を加速させます。糖尿病は隠れ脳梗塞の重要な危険因子の一つです。

具体的な食品名:砂糖を多く含む清涼飲料水やエナジードリンク、お菓子、菓子パン

過度なアルコール

多量な飲酒は、肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病といった生活習慣病を引き起こし、血管への負担を増大させます。つまり、飲酒量が多いことは間接的に脳卒中のリスクを高めると言えます。

具体的な食品名:ビール、日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキーなど

加工食品

揚げ物やインスタント食品、ファストフードといった加工食品は、塩分、脂質、糖分が多く、栄養バランスが偏りがちです。これらの食品を頻繁に摂取することは、内臓脂肪の蓄積や生活習慣病を悪化させ、動脈硬化が進行し、結果的に隠れ脳梗塞のリスクを高めます。
具体的な食品名: 揚げ物全般、フライドポテト、ポテトチップス、市販のアイスクリーム

「隠れ脳梗塞の予防と食事」についてよくある質問

ここまで隠れ脳梗塞の予防と食事などを紹介しました。ここでは「隠れ脳梗塞の予防と食事」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします

隠れ脳梗塞の予防に効果的なフルーツについて教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

隠れ脳梗塞の予防には、抗酸化作用を持つフルーツの摂取が効果的だと考えられています。特にブルーベリーやストロベリーなどのベリー類は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンや、強力な抗酸化作用を持つビタミンCを豊富に含んでいます。これらの成分が血管の酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に役立つとされています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、脳の神経細胞を保護し、記憶力や認知機能の向上にも役立つ可能性が示唆されています。
しかし、科学的な知見は常に進化しており、特定の研究では異なる結果が報告されることもあります。例えば、日本人男性を対象とした研究では、フラボノイドが豊富な果物の摂取と脳卒中発症との間に直接的な関連は見られないという報告も存在します。
このことから、特定の栄養素だけに注目するのではなく、さまざまな種類の果物を適量でバランス良く摂取することが大切です。果物はカリウムも豊富で、余分なナトリウムを排出し血圧を下げる働きがあるため、健康維持に役立ちます。ただし、果物には糖分も多く含まれているため、糖尿病の方や血糖値が高めの方は摂りすぎに注意が必要です。

配信元: Medical DOC

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