筆者の体験談です。
秋の行楽シーズンに、新人の一言に職場中がざわついたことがありました。
紅葉狩りをめぐるやり取りで、日本語の難しさを痛感したのです。
忙しい秋に飛び出した一言
旅行会社に勤めていた頃、秋は「紅葉狩り」ツアーや紅葉名所の宿泊予約が相次ぎ、電話が鳴りやまない毎日でした。
そんなある日、新人オペレーターがふと真顔で口にしたのです。
「紅葉狩りって、あんなにたくさんの人が行って…紅葉なくならないんですか?」
あまりに唐突な疑問に、私は思わず手を止めました。
先輩まで真剣にうなずいて
「紅葉が無くなるってどういうこと!?」
驚いて顔を上げると、隣にいた先輩までも
「ほんとやね〜。枚数制限とかあるんかな?」
と真剣に返しています。
冗談かと思いきや、どうやら二人とも本気。
さらに新人は心配そうに身を乗り出し、続けました。
「観光バスで来た人がみんな持って帰ったらどうなるんです?」
その必死な表情に、私は返答に困り、苦笑いしながら言葉を探すしかありませんでした。

