「脳溢血の前兆」についてよくある質問
ここまで脳溢血の前兆となる症状などを紹介しました。ここでは「脳溢血の前兆」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳溢血を疑う危険ないびきの特徴について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
寝ている時にいびきをかくことがあると思いますが、これは、空気の通り道である気道に舌根が落ち込むなどで気道が塞がれて、呼吸の際に周囲が振動することで音が発生するものです。気道は就寝時には覚醒時よりも狭くなるという特徴があります。
脳溢血(脳出血)を発症した際に意識障害がみられた場合には、寝ている状態と似たような状況になります。そのため、いびきを発生することがあるのですが、脳出血は突然発症するため、いつもいびきをかかない人が突然いびきをかいた場合には注意した方が良いと思います。
脳溢血の前兆となる初期症状にめまいや頭痛はありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
あります。小脳出血の場合にはめまいの症状がよくみられます。
なお、脳内出血の場合には頭痛は見られることが少ないのですが、くも膜下出血も一緒に発症した場合には頭痛も見られることがあります。
編集部まとめ
脳溢血(脳出血)は、高血圧が原因で起こる脳の病気です。血圧を下げる努力を行うことで発症を予防することができます。
脳出血をはじめ脳卒中は死亡原因としても介護原因としても上位にある病気であり、いずれにしても発症したらすぐに治療を開始することが大事です。体の片側が急な筋力低下やしびれなどの感覚異常、めまいや嘔吐、意識障害などが起こった場合には、脳卒中の可能性があるので、すぐに病院を受診するようにしてください。

