具体的な対策は?
では、SNS乗っ取りを防ぐためにはどうすればいいのか。ここでは4つの具体的な対策をお伝えします。
【パスワードの使い回しをやめる】
複数のサービスで同じパスワードを使うことは非常に危険です。一つでもパスワードが漏れれば、他のSNSやメールアカウントなども簡単に乗っ取られてしまう恐れがあります。
【二段階認証を必ず有効にする】
たとえパスワードが漏れても、二段階認証(2FA)を設定していれば、不正ログインのリスクは大幅に減ります。SMSや認証アプリを利用して追加の本人確認を行いましょう。
【怪しいリンクは絶対にクリックしない】
メールやSNSのメッセージで送られてくるリンクは、まずURLを確認し、不審なものにはアクセスしないようにしましょう。公式サイトやアプリから直接ログインする習慣をつけることが大切です。
【ダークウェブモニターを活用する】
最近注目されているツールに「ダークウェブモニター」があります。これは、ユーザーのメールアドレスやアカウント情報がダークウェブ上に流出していないかを監視し、流出が確認され次第、通知してくれるサービスです。早めに対処することで、被害を防ぐ手助けになります。
NordVPNでもダークウェブモニタリング機能が提供されており、メールアドレスを登録するだけで、ダークウェブ上に漏洩した情報を常時チェックし、もしユーザーの情報が見つかれば即座に通知されるようになっています。これにより、自分のアカウント情報が盗まれている可能性にいち早く気付き、パスワードの変更や二段階認証の設定など迅速な対策を取ることができます。SNS乗っ取りのリスクが高まる今、こうしたツールを積極的に利用することは被害を防ぐための大きな助けとなるでしょう。
SNSはもはや、ただの「ミーム共有ツール」ではありません。今や私たちがコミュニケーションを取り、仕事をし、自分自身を表現する上で欠かせません。アカウントの乗っ取りは、単なる「ちょっとしたトラブル」では済まされません。精神的ストレスや信頼の失墜、さらには経済的損失にもつながる深刻なリスクを伴います。ブリエディスさんはこう話します。
「テクノロジーを恐れる必要はありません。ただし、敬意をもって使うべきです。デジタルツールは正しく使えば私たちの力になります。ですが、安全を守るにはまずリスクを知ることが第一歩です」
今日できる“ほんの少しの対策”が、明日の被害を防ぎます。デジタル社会に生きる今、自分のオンラインアイデンティティーを守ることは、最も賢明な選択の一つといえるでしょう。
