
東京都国分寺市に本社を置くMOTTAINAI BATONは、広島県広島市の広島女学院大学 人間生活学部 管理栄養学科を中心とした2学部3学科の学生約20人と共に、食品ロス削減と地域活性に挑んだ2種類のオリジナルレトルトカレーを開発した。このレトルトカレーは、10月18日(土)・19日(日)にJR広島駅北口「エキキターレ」でのイベントで先行販売されるほか、11月9日(日)に広島女学院大学 文化祭(あやめ祭)でも販売される。
学生主体で進められたレトルトカレー開発プロジェクト
レトルトカレー開発のプロジェクトは、広島女学院大学で2024年11月から始まった。チームごとに商品企画を考え、試作や議論を重ねるなかで、「もっとこうしたい」「この食材を活かしたい」など活発なやり取りが生まれたという。
プロジェクトでは、学生が味や栄養バランスの工夫だけでなく、「この地域にどんな課題があるのか」「食品ロスをどう減らせるか」といった社会的な視点にも真正面から向き合ったそう。商品コンセプトの設計、ネーミング、レシピ作成、パッケージの企画、さらには販売戦略に至るまで、すべて学生主体で進行した。
2種類のオリジナルレトルトカレー
学生が開発したレトルトカレーは2種類。一つは、Ghost Sチームが開発した「トマトとチキンのふるさとカレー」。もう一つが、チームカレー屋さんが開発した「レモン香るさわやかアイリスカレー」だ。価格は、両商品とも700円(税込)。数量限定販売で、売り切れ次第販売終了になる。

「トマトとチキンのふるさとカレー」は、広島県産の鶏肉と、心ならずもゴーストタウンと呼ばれてしまっている過疎地域で栽培されたトマト・かぼちゃ・玉ねぎ・にんじんを使用。その地に希望の光を灯したいという想いを込めて、Save(救う)×Star(希望の光)を重ね、「Ghost S(ゴースト・エス)」と命名したそうだ。鶏肉の旨みとトマトの酸味が溶け込んだ、栄養バランスと地元愛に満ちた一品となっている。88キロのフードロス削減に貢献しているという。

「レモン香るさわやかアイリスカレー」は、女子大学生らしいフレッシュさを表現した、爽やかな味わいのヘルシーカレー。さっぱり食べられるよう、ささみと広島県産ちりめんじゃこを使用し、レモンと広島県尾道産しまなみリーフで風味にアクセントを加えた。シンプルながら奥深い、食べる人に元気を届けるカレーだ。46.5キロのフードロス削減に貢献しているという。
