
支援先の施設での写真撮影
福岡市の「RPJ」が運営する「九州国際学院」は、現在講習中の外国人技能実習生たちが主体となり、熊本県で発生した地震の被災地へ物資支援を行った。
被災者や先輩を支える思いから実施された物資支援

支援先の会社での写真撮影
今回の支援では、「九州国際学院」の卒業生がいる会社や、物資の配給元となっている施設などと事前に連携を行い、3施設に物資を届けた。当日は、ベトナム・インドネシア・フィリピン・ネパールの技能実習生をはじめ、「九州国際学院」の生徒を代表して、合計18人が参加した。

支援先の保育園での写真撮影

一列に並んで物資を運ぶ実習生たち
被災者や現地で生活する人々の力になりたいという思いから、水や生活用品をはじめ、現地で必要とされている物資を届けた。参加した実習生たちも、物資の搬入や運搬などに積極的に取り組み、一つひとつ丁寧に支援物資を運んだ。

一列に並んで物資を運ぶ実習生たち

物資を台車に積み込む実習生たち
参加した技能実習生のなかには、日本へ入国した直後に地震を経験した人もいる。慣れない日本での生活が始まったばかりのなか、大きな揺れを感じ、怖く不安な思いをしたという。それでも「被災された人のために、自分たちにも何かできることはないか」と考え、今回の物資支援を行ったという。

現在熊本で実習している九州国際学院の卒業生と写真撮影(左から実習生・野口氏・実習生・江頭氏)
また、熊本県には、同じベトナム・インドネシア・フィリピン・ネパールから来日し、一足先に日本で頑張っている先輩がいる。「同じ国から来て、日本で頑張っている先輩たちが困っているのであれば、少しでも助けたい」という思いが、今回の支援活動につながっている。
九州国際学院では、今後も現地の状況や必要とされている支援を確認しながら、できる限りの取り組みを続けていく予定だ。
技能実習生たちが自ら考えて行動した支援活動

ベトナム人実習生のグエン ドゥック タン氏は支援後のインタビューで「日本に来てすぐに地震があり、とても怖かったです。まだ日本での生活にも慣れていませんでしたが、困っている人のために何かできることがないかと思い、今回の支援に参加しました」とコメントした。

また、インドネシア人実習生のアブドゥッ ロフマン氏は、「熊本には、同じ国から来て、先に日本で頑張っている先輩たちがいます。困っている先輩や地域の皆さんを少しでも助けたいと思いました。物資を届ける活動に参加できてよかったです」と答えている。

「RPJ」の取締役・野口瑞樹氏は、次のようにコメントを寄せた。
「今回の物資支援は、私たち株式会社RPJが主体となって行ったものではなく、技能実習生たちが『被災された方々のために、自分たちにも何かできることはないか』と考え、自ら行動したものです。現在、外国人による犯罪などが大きく取り上げられることもあります。しかし、日本で懸命に学び、働きながら、困っている人や地域のために行動したいという思いを持っている外国人がいることも、少しでも多くの方に知っていただけたらと思っています」

さらに、同取締役・江頭慶氏も次のようにコメントしている。
「今回は、実習生たちだけでは対応しきれない物資の準備や運搬、関係先との調整などについて、私たちがサポートさせていただきました。実習生たちが自ら考え、国籍を越えて誰かのために行動したことを、私たちも大変うれしく、心強く感じています。今後も彼らの思いを大切にしながら、必要な活動を支えてまいります」
日本語や仕事に必要な知識を教えるだけでなく、地域社会とのつながりや、困っている人を思いやり行動する心を育むことも大切にしている「九州国際学院」。被災者や被災地域の状況に寄り添う、同学院の今後の取り組みにも注目したい。
九州国際学院公式HP:https://kyushukokusai.com
(ASANO)
