私に向けられた気遣いの言葉
その一言。その、私に向けられた「大丈夫?」という言葉が、まるでせきを切ったように私を崩壊させた。
「みかさん……私、もう、どうしたらいいか分からなくて……。仕事も、子どもたちも、ハルキのことも、全部、全部やらなきゃいけなくて。でも、私が大変だって気づいてほしくても言えないし…」
私の声は、嗚咽で途切れ途切れになった。電話の向こうで、みかさんは静かに耳を傾けてくれた。
「えりなちゃん、泣いていいよ。ずっと頑張ってきたんだもんね。本当に、よく頑張った。ありがとう。ハルキを支えてくれて、ありがとう」
「心配しているよ、ハルキのことも、もちろん。でもね、それ以上に、えりなちゃんが倒れないかが心配だよ。きっと、今までも私のことを考えて言い出せなかったんだよね。ごめんね。」
その温かくて力強い声が、私の心に深く染み渡った。心にある傷が、みかさんの言葉で少しずつ癒やされていく気がした。そして、思わず義母の電話のことも打ち明けてしまった。すると義姉は最後まで聞いてこう言ってくれた。
「本当にごめんね…。母は、ハルキの心配だけで頭がいっぱいで視野が狭いんだと思う」
みかさんは、さらに次のことを考えてくれた。
「帰国したらすぐに両親と話す機会を作るね。家族には、今の状況をしっかりと言っておくよ」
みかさんの心強いエール。その電話1本で、私はまるで深い海の底から引き上げられたような気分になった。ああ、味方がいる。私を正しく理解し、助けてくれる人がいる。この時、私は、もう少し、本当にあと少しだけ頑張れる気がした。
あとがき:心を救う「あなた自身への大丈夫」
ここで登場した義姉・みかさんは、えりなにとっての「救世主」です。義母がハルキの心配ばかりする中で、みかさんはまず「えりなちゃん、大丈夫?」と、妻自身の心に寄り添ってくれました。この一言は、えりながずっと求めていた「承認」であり、彼女の感情の堰を切らせました。
みかさんが義母の愚痴も公平に受け止めたことで、えりなは「自分には理解者がいる」という強い安心感を得ます。この電話一本で、えりなは絶望の淵から引き上げられ、次の展開への希望を見出しました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

