
Aマッソ・加納愛子とニッポンの社長・辻クラシックが、8月20日に都内で開催された「AOI Pro.コント公演『混頓vol.9』」囲み取材に、五関晃一(A.B.C-Z)、ハシヤスメ・アツコ、加藤大悟、稲田美紀(紅しょうが)と共に参加。それぞれ作品の演出を手掛けた感想や、キャスト陣の印象などを語った。
■加納&辻がキャスト陣を演出
「混頓」シリーズは、異なるクリエーター陣が書き下ろした2本の新作コントを多彩なキャストが演じる、オムニバス形式のコント公演。シリーズ第9弾となる今回は、生放送のワイドショーで闘うコメンテーターたちを描いた「暗闘ワイドショー」と、勇者が仲間と共に世界を救うべく奔走するファンタジー「ドラゴンストーリーIII」が上演される。
加納は竹村武司氏が脚本を手掛けた「暗闘ワイドショー」を演出し、辻は「ドラゴンストーリーIII」の脚本・演出を担当する。
演出のポイントを、加納は「前回までのコント公演を見せていただいていて、30分が2本という特殊な形の中で、一つ一つのコントは全然違うんですけど、その満足感や読後感みたいなものは全部合わさって帰っていただきたいなというのがあって」とした上で、「(もう1作の)辻さんだったらもうめちゃくちゃコントだろうな、という中で『ちょっと特殊な設定でいきたいですね』と竹村さんとお話させていただいたので、もくろみ通りになったのかなと思います」と、手応えをにじませた。
一方、「ドラゴンストーリーIII」の辻は「『混頓』という舞台は4名が演じるということで、オファーを受けたときにちょうど『ドラクエ』をやっていたんで、RPGって4人やなと(笑)。そのときはまだ出演者は全員決まってなくて、稲田が決まるかも、となったときに『稲田やったらこれをやりたいですね』って話をしていて。稲田はちょっと“かわいそうな感じ”が面白いなと。稲田がかわいそうなときって面白いんですよ」と着想のきっかけを話し、稲田に全幅の信頼を寄せていることをうかがわせた。
また、今作は4人中3人が芸人以外のキャストとなるが、一緒に作品を作る上で発見した意外な一面を聞かれると、加納は「芸人らしい声の出し方、ってすごく意識しているわけではないけどあるなと感じていて。4名の皆さん異なるジャンルでステージに立たれてきたと思うんですけど、声の出力だったり、台本に対する音の解釈だったりが、交わらずにあるのがすごく面白いなと。初めて客席から見ていて思いました。音が違うんだな、とすごく感じました」と明かした。
それを受けて、辻も「確かに芸人以外の方の演技ってこんな感じなんや、と。最初は『あれ、想像と違ったな』って思うんですけど、『これはこれでいいな』みたいな感じで、僕も勉強になりました」と同調し、新しい発見があったことを伝えた。
■ハシヤスメの魅力は「いい意味で安定しないこと」
そんな中、五関の発言をきっかけに、ハシヤスメが加納から厳しいダメ出しを受けていたという話題に。
加納の演出について、ハシヤスメは「いっぱいアドバイスは頂けたと思います。ちゃんと立って動作してくださったり、『暗闘ワイドショー』のほうはアドリブがすごく多い気がするんです。そこも注目していただきたいのと、アドリブが出た際の稲田さんのツッコミもどうなるんだろうな、というのは本当にやってみないと分からないな、という気持ちです」と、稽古時を振り返った。
それに対し、加納は「ハシヤスメさんは、本当にいい意味で安定しなくて(笑)。毎回毎回いろんな魅力を見せていただけるというか、さっきの言い方と全然違う、とかいろいろ試していただいていたので。なんかハシヤスメさんを推しているファンの気持ちが分かりました。見逃せないというか、ずっと見ておきたい芸能人です」と太鼓判を押すと、共演した稲田は「普通に喋ってほしいところを勝手に落ち込んでいたり、訳分からへんから。普通のハシヤスメさんが途中でいなくなるときがあって…(笑)」と、ハシヤスメのトリッキーな一面を明かす。
これにハシヤスメが「たまに自分は『役迷子』っていうんですか、それになります」と“ニュアンス”で話すと、すぐさま稲田が「何ですかそれ、役迷子?」と突っかかり、加納も「(そんな言葉が)あるみたいに言わんといてください。『いわゆる役迷子ですね』じゃないんですよ!」とハシヤスメに“キツメ”のツッコミを入れ、ハシヤスメは「すいません(笑)」とタジタジになっていた。
「AOI Pro.コント公演『混頓vol.9』」は、8月21日(金)~23日(日)まで東京・草月ホールにて上演(全6公演)。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

