
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は第10回ヤングスペリオール新人賞佳作を受賞した『恋は族車に乗って』の作者・YØRIさんに注目し、ビッコミで掲載されている読切作品『オールドファッション』をご紹介しよう。
同作は、大学の写真学科に通う主人公の女子生徒と同性の先輩による人間ドラマを描いた一作。以前ビッコミの公式X(旧Twitter)に投稿されると、合計約1500ほどの「いいね」が寄せられている。そこで作者のYØRIさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■写真学科の先輩に詰められる後輩女子?

ある日、写真学科二年生による展示会の準備をしていた七森。その最中に、いくつもの写真コンテストで賞を獲っているひとつ上の先輩・柏木とその彼氏がやってきて七森に差し入れを渡す。
そして、柏木は七森の作品を見ると、「モデルがいいから、普通のセルフポートレートでも様になるね」とコメント。七森は心の中で柏木の「普通」という言葉が引っかかっているなか、柏木の彼氏から小声で「この前のこと…絶対秘密ね?」と言われ…。
読者からは「リアルな大学生の日常って感じで良かった」「なんだかラストでスカッとした(笑)」などの声が上がっていた。
■作者・YØRIさん「本当は諦めきれてないくせに私は自分の才能に見切りをつけてます、みたいな態度はやめようぜ」

――『オールドファッション』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
写真を撮ることが好きなので、写真をお題に描いてみました。家族写真、旅行写真、遺影……といろいろ考えて、気持ちを込めて描けそうだと思えたのが、写真学科の学生と写真展のお話でした。
かれこれ数十年前、私が美術系の学校で絵の勉強をしていた頃のことを思い出して描きました。同級生たちはグループ展を開いたり精力的に活動していたので、展示というものに憧れがあったんです。
私はというと、やる気のない者同士でつるんで遊び呆けていたので展示などとは無縁でした。その後、不完全燃焼のまま絵を描くのを止めてしまったので、その当時の気持ちを思い出して話をまとめました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
怖い先輩ですかね。展示を鑑賞してる後ろ姿や、間の取り方など、彼女がいる場面では緊張感が出るようにしました。そのせいか明るい作品にはならなかったのですが、テーマ自体はポジティブなものにしたつもりです。やるだけのことはやろう、みたいな。もっと言うなら、本当は諦めきれてないくせに私は自分の才能に見切りをつけてます、みたいな態度はやめようぜ、ってことです。
――他作品の『恋は族車に乗って』は第10回ヤングスペリオール新人賞の佳作を受賞されましたが、改めまして受賞された際の感想をぜひお聞かせください。
賞をいただいたとき、うれしいという気持ちをあまり出さなかったんですが、内心はものすごくうれしかったです。子どもの頃から「なんかの間違いで突然漫画家になれないかな~!」とずーっと思っていましたから。
そのための努力は一切していないというか、そもそも漫画を描いてなかったから、宝くじを買わずに「宝くじ当選しないかな」って言ってたようなもんです。受賞自体もうれしかったですが、ようやくやる気を出せたこともうれしかったです。
――今後の展望や目標をお教えください。
できることならば粉骨砕身の勢いでガツガツがんばりたいですが、自分はそういう無理が一切きかないタイプなので、がんばれる範囲で漫画を描いていきたいです。めちゃくちゃ描くことはなくとも、描かなくなることはもうないと思います。具体的な目標としては連載を目指したいです。
――読者へメッセージをお願いします。
漫画を読んでいただいてありがとうございます。「YØRI」なんていう携帯やパソコンで打ちづらいペンネームにしてしまったので、感想などありましたらX(@5AKAYORI)からか、以下編集部へのお手紙など、いただけるとありがたいです。
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小学館ビッグコミックスペリオール編集部

