今年の京都大学11月祭の統一テーマは「うんち」に決定した──。
京都大学の学園祭「11月祭」の事務局が公式Xでそう発表し、ネット上で「頭のいい人たちが本気でバカなことやるの本当に面白くて好き」などと話題になっている。
11月祭は、毎年11月に開催される京都大学の学園祭。毎回、その年の「統一テーマ」が学生による投票で決められ、世相を風刺したものや、大学を取り巻く状況を皮肉ったものなど、一風変わったテーマが選ばれてきた。
自由な校風で知られる京大だが、近年は「立て看板」の撤去や吉田寮からの退去をめぐって大学と学生が対立し、裁判に発展するなど、その自由を象徴するような存在のあり方も問われてきた。
そんな中、今年選ばれたのが、「うんち」だったというのだ。今年の11月祭は11月20日から23日まで、京都大学吉田キャンパスで開催される予定だ。
●「我ら社会の変異株」「人が右なら 私は左」
11月祭事務局の公式サイトには、過去の統一テーマも掲載されている。振り返ってみると、時代背景や京大らしい反骨精神を感じさせる言葉が並ぶ。
たとえば、コロナ禍だった2021年は「我ら社会の変異株」。大学による立て看板の撤去が問題となっていた2018年には、「(NFテーマは当局により撤去されました)」が選ばれた。
ほかにも、こんなテーマがあった。
第67回(2025年)異の知、かがやく
第64回(2022年)「3回生でしょ、NFの知ってること教えて」「わ、わかんないっピ…」
第63回(2021年)我ら社会の変異株
第60回(2018年)(NFテーマは当局により撤去されました)
第55回(2013年)京大を、取り戻す。大学の理想、形を物語るのは、学生であります。
第53回(2011年)年に一度の計画発電
第52回(2010年)仕分けできないムダがある
第34回(1992年)人が右なら 私は左
第2回(1960年)独占資本主義社会におけるマゾヒズムとサディズムの意識
政治や社会の出来事をもじったものから、意味を理解するのに少し時間がかかりそうなものまでさまざまだ。
●京大生は「いずれ京都大学のうんちとなる」
では、今年の「うんち」には、いったいどんな意味が込められているのか。
発表されている統一テーマの趣意文は以下のようなものだ。
「便とは、体の送る便りである。我々の体内を通りその営みの多くを見届けた、我々ひとりひとりの歴史の証人である。一度出てしまえばまずもって再び我々の一部と見なされることはないし、当然その限度こそあるが、彼らを隈なく観察することでそれまでの我々の歩みを、生きた様を推し量れるのもまた事実である。
京都大学という大きな一つの生物を俯瞰した時に、それが排泄するものとは一体何であるか。
我々である。入学を以て我々は食べられた。そして大学を卒業なり退学なりした時点で、我々は最早京大生ではない。だがしかしその身には、京都大学という生物がいかにその歩みをその時代に進めてきたかが克明に刻まれている。
学祭という一大催事は、その刻まれるべき歩みにとって際立って大きな数日となろう。故にこそ我々は、この催しを通じてこの大学の良さを伝えられる便りとなろう。
いずれ京都大学のうんちとなる全ての者に、この数日だけでもこの場所を訪れてうんちとなる全ての者に、多大なる幸運ちのあらんことを。」

