
海軍ゆかりの町で戦争の歴史を学ぶ博物館見学コース
JR東舞鶴駅〜路線バス約20分〜舞鶴引揚記念館〜路線バス約25分〜舞鶴市立赤れんが博物館~徒歩約10分~舞鶴赤れんがパーク~路線バス約5分~海上自衛隊 海軍記念館〜徒歩約10分〜海上自衛隊 舞鶴地方総監部 会議所(東郷邸)
■舞鶴引揚記念館
引き揚げとシベリア抑留の歴史を伝承し、平和の尊さを語りかける記念館
第二次世界大戦が終結した際、多くの日本人が海外に取り残され、その人たちが帰国したことを引き揚げと言っている。舞鶴は戦後13年間にわたり引揚者を受け入れているが、その多くはシベリアでの抑留者だった。舞鶴引揚記念館は1988年(昭和63年)に完成。主に引揚者がシベリアから持ち帰った品々を収集・展示するとともに、平和の尊さを世界へ、そして未来へ発信している。モノクロ写真が印象的な「タイムトンネル」を通り抜けると史実をたどる展示空間が広がり、体験者の回想記録画などをもとに収容所を再現した「抑留生活体験室」もあり、引揚船が帰還した当時の舞鶴の様子も知ることができる。

見どころ
収蔵品、約1万6000点のうち570点が、戦後70年を迎えた2015年(平成27年)、ユネスコ世界記憶遺産(世界の記憶)として登録されている。これらの資料は人間愛、家族愛、平和への願い、人間の生命力など、今の私たちにも共感できる大切な事柄を伝えてくれている。
住所:京都府舞鶴市字平1584番地 引揚記念公園内
交通アクセス:【電車】JR東舞鶴駅から路線バスで約20分、またはタクシーで約15分 【車】舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約15分
■舞鶴市立赤れんが博物館
メソポタミア文明のれんがも展示
多くの赤れんが建造物が現存し、赤れんがの街とも言われる舞鶴市で、1903年(明治36年)に旧舞鶴海軍の兵器庫として建設された建物を利用して博物館を開設。風雪を経た赤れんがはエキゾチックな雰囲気を醸し出しており、本格的な鉄骨構造のれんが建築物としては日本に現存する最古級のものとされている。館内では、エジプトやメソポタミアなどの古代文明発祥地をはじめ、世界各国から収集した数百点のれんがを展示するとともに、ジオラマ模型や写真パネルでれんが建築とその歴史を紹介している。

見どころ
歴史を証言するコーナーでは、広島・長崎の被爆れんがやアウシュヴィッツ強制収容所のれんが、シベリア抑留者が作ったれんがなど、戦争と平和にちなんだれんがを展示している。
住所:京都府舞鶴市字浜2011
交通アクセス:【電車】JR東舞鶴駅から徒歩20分 【車】舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約10分
■舞鶴赤れんがパーク
旧海軍の倉庫などを活用したフォトジェニックな複合施設
かつて海軍の魚形水雷庫など軍需品等の保管庫として1901年(明治34年)から1921年(大正10年)までに次々と建てられた赤れんが倉庫群。12棟のうち8棟の赤れんが倉庫が重要文化財に認定され、2012年(平成24年)には「舞鶴赤れんがパーク」としてグランドオープン。現在はイベントレンタルスペースを中心にショップ、レストラン、コワーキングスペースなどが入る複合施設として活用されており、楽しみが満載。観光交流の拠点としてもにぎわっている。敷地内にある「赤れんが博物館」は旧舞鶴海軍の魚雷の倉庫を活用した、舞鶴のなかでも現存する最古級の鉄骨れんが建造物。れんがの歴史や世界の建造物で使用されたさまざまなれんがが展示されているほか、世界の著名なれんが建造物の紹介やれんがの製法を紹介している。

見どころ
「5号棟カフェ」では、海上自衛隊の護衛艦「ふゆづき」艦内で隊員らが食しているカレーを再現した「舞鶴海自カレー」を味わえる。また、テイクアウトがメインで手軽に舞鶴の新鮮な海鮮料理が味わえる「サカナテラス」も評判。「赤れんがSHOP」には舞鶴の土産品はもちろん、北近畿エリアや若狭エリアの産品も豊富にそろっている。レトルトカレーや海上自衛隊のグッズも人気だ。
住所:京都府舞鶴市字北吸1039-2
交通アクセス:【電車】JR東舞鶴駅からバスで市役所前停留所下車、徒歩2分 【車】舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約15分
■海上自衛隊 海軍記念館
旧海軍機関学校大講堂に貴重な記念品、資料等200余点が展示
1901年(明治34年)、東郷平八郎を初代司令官として鎮守府が設置された軍港・舞鶴にちなんで設立された記念館。旧海軍の誇り高い史実と伝統を後世に伝えるとともに、隊員の教育に役立てることを目的として舞鶴地方総監部大講堂(旧海軍機関学校大講堂)の一部に設立。旧海軍のさまざまな記念品や資料などを展示している。日本遺産構成文化財である。

見どころ
軍港の街として発展してきた、舞鶴の歴史を知ることができる。
住所:京都府舞鶴市余部下1190
交通アクセス:【電車】JR東舞鶴駅から京都交通バスでジャパンユナイテッド造船前停留所下車、徒歩3分 【車】舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約15分
■海上自衛隊 舞鶴地方総監部 会議所 (東郷邸)
歴代長官の官邸として使用されてきた由緒ある邸
舞鶴鎮守府初代司令長官であった東郷平八郎が、1901年(明治34年)10月1日の開庁以来2年間を過ごした官邸。その後は、歴代長官の官邸として太平洋戦争まで使用されてきた。1953年(昭和28年)に海上自衛隊へ移管され、舞鶴地方総監部会議所として保守管理されている。木造平屋建てで一部洋館となっている日本遺産構成文化財。毎月第1日曜日(10時~15時)のみ見学ができる。
※東郷邸には一般駐車場がないため、公共交通機関をご利用ください。また、東郷邸の中にお手洗いは設置されていませんので、ご了承ください。

見どころ
裏庭には東郷平八郎が「一心池」と命名した心の字の形をした池がある。名前の由来については、諸説あるが、「一心池とは、心という字形を表した池に一文字の橋を架ける手法で、中国の禅の思想を含み、極楽浄土や神仙境を遥かに遠く隔てた大海を意味する」という庭師からの説明に感動したことによる、とも伝えられている。
住所:京都府舞鶴市余部下1200
交通アクセス:【電車】JR東舞鶴駅から京都交通バスで造船所前停留所下車、徒歩5分 【車】舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約15分
博物館、資料館の途中で立ち寄ることのできる舞鶴赤れんがパークは、海軍の倉庫を再利用したショップ、レストランなどの入った多目的施設で、休憩に最適だ。カフェでは海上自衛隊の護衛艦内で振る舞われているカレーを再現した「まいづる海自カレー」が味わえる。知的好奇心だけでなく、お腹も満たしたい。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

