陽キャ女子のあざとい仕草に陰キャ男子は敗北寸前…!?『やめろ好きになってしまう』惑わされる男子に共感の嵐【作者に聞く】

陽キャ女子のあざとい仕草に陰キャ男子は敗北寸前…!?『やめろ好きになってしまう』惑わされる男子に共感の嵐【作者に聞く】

『やめろ好きになってしまう』第1巻書影
『やめろ好きになってしまう』第1巻書影

近すぎる距離感、心をくすぐる褒め方、蠱惑的なオーラ……隣のクラスの陽キャ美少女のあざとい一挙手一投足にドギマギしながら「猫を被った狡猾な女」と自制心を貫こうとする少年。彼を惑わす少女の心中は――?

集英社のWEB漫画サイト「となりのヤングジャンプ」で連載中の『やめろ好きになってしまう』(作:もりぐちあきら)。相手の隠された本性を見透かすと自負する男子高校生・松浦吾妻が、同じ委員会という些細な繋がりしかないはずのツインテ美少女・厳木紗代(きゅうらぎ さよ)の真意不明のアプローチに振り回されるラブコメディだ。作者のもりぐちあきらさんにとって自身初となる週刊連載作品で、2025年10月17日に待望のコミックス第1巻が発売された。刊行を記念し、もりぐちさんに作品の舞台裏をインタビューした。


■「悶え苦しみながら楽しんで」読者の心をかき乱す青春ラブコメ
――『やめろ好きになってしまう』を描くうえで、最初に「これが描きたい」と思った要素は何でしたか?

【もりぐちあきら】まだどんな作品を描くのかすら決めていなかった状態の時に、最初に思い浮かんだのが『一見危なそうなヒロインが、意味ありげな表情で主人公を背中越しに見つめている』というシーンでした。こんなピュアピュアな女の子ならきっとかわいく描けるぞと思い、そのシーンを描くためだけに主人公やヒロイン、舞台設定を構築していった結果今の「やめ好き」ができあがったので、それこそが私が最初に考えた「これが描きたい」だと思います。
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――主人公の松浦吾妻やヒロインの厳木紗代について、執筆前から決めていたことや、執筆中に変わっていった部分があれば教えてください。

【もりぐちあきら】 挙げ出すとキリがありませんが厳木は作品の途中でカバンのデザインが変わるということは最初から決めていました。なので、タイトルロゴに描かれている厳木のシルエットにはカバンが描かれていないという小ネタがあります。途中でタイトルロゴを変更してしまうのもなんですからね。ちなみに鞄のデザインの変更予定がない松浦のシルエットにはカバンが描かれているので、今後彼のカバンが変更になってしまったらどうしようかという不安もあります。

――第1巻までで、ご自身で特に印象深いシーンは?

【もりぐちあきら】 最初の質問でも少しお話ししましたが、第1話の厳木の回想シーン直前ははじめに思い浮かんだシーンなのでやはり印象深いですし、思い入れがあります。これがなければ「やめ好き」も生まれなかったと思います。ただ、思い描いていたような厳木の表情が描けなかったという反省点もありまして、心苦しい思い出のシーンでもあります。

――本作に込めた、作家としての挑戦や実験があれば教えてください。

【もりぐちあきら】 週刊連載というのがあまりにも無謀過ぎた挑戦だったので、とても反省しております。過去に戻って私を引っ叩いてやりたいです。
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――この作品を通じて、読者に伝えたいものはありますか?

【もりぐちあきら】 特にメッセージ性は込めていない作品ですので、シンプルに娯楽作品として楽しんでいただけるとうれしいです。強いて言えば、松浦と厳木がむき出しにしてくる感情を、そのままダイレクトに浴び続けていただければより楽しんでいただけると思います。

――最後に、本作品をどんな人に読んでほしいですか?

【もりぐちあきら】 「理想の青春時代」を送ってこれなかった方々に、ぜひ悶え苦しみながら楽しんでいただけるとうれしいです。
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作:もりぐちあきら
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配信元: Walkerplus

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