
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『未確認片思い』を紹介する。作者のネコ太郎さんが、7月25日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『限界OLさんは悪役令嬢さまに仕えたい』(秋田書店刊)の作者としても知られる、ネコ太郎さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■自身をめっっっちゃかわいいと言う愛川

ある日、愛川が「今日の私めっっっちゃかわいい!」と突然言い出した。それに対し佐々木は「いつもどおりじゃない」と返す。愛川は前髪の巻き具合がかわいいポイントだと押し写真を撮った。
また別の日、普段はボロボロの佐々木がキラキラとした風貌で現れる。その姿に「だれ〜???」と目をハートにする愛川。“今お願いされたら言うこと聞く”と言う愛川に対し佐々木はイタズラを仕掛ける。しかし引っ掛からなかったどころか、佐々木のボロボロな手を気遣い…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「ハンドクリームのシーン好き」「甘酸っぱい」「ボロボロのときだけ一緒に撮りたい気持ちわかる」「最初から塗るために多く出しているのかも」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・ネコ太郎さん「本作のこだわりポイントはやっぱり「あざとさ」」

――『未確認片思い』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
自己愛が強くかわいいもの好きなTHE・女の子なお姫様系女子が大好きなので「そういう子はかわいいの延長で女の子を好きになっちゃうこともあるんじゃ…?」という発想から制作しました。ナルシストな愛川が決まってから価値観凸凹カップルが描きたいなと佐々木をデザインしました。
――本作では、ハンドクリームのくだりが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ハンドクリームお裾分けはモテ仕草として何かに書いてあった行為で、「あざといキャラにやってほしい!」と温めていました…!
本作のこだわりポイントはやっぱり「あざとさ」で、ツヤツヤの髪や手入れされた指先まで努力で作った「あざとさ」と、ハンドクリームの気遣いだったり佐々木の笑顔だったり無自覚の「あざとさまで色んな「あざとかわいい」を楽しんでもらえたら嬉しいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話目の「佐々木と撮った私が一番かわいいし…」という愛川のセリフです。自己愛が強い愛川は自分が幸せな顔をしてる写真を「かわいい」と感じており、この時点で無自覚に好きになっていることを告白してしまっているという「意味がわかると尊いセリフ」なんです。当の佐々木は「引き立て役じゃねーか」と全く気付いてないのもお気に入りポイントです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
友達の話からインスピレーションを得ることが多いですね。(3話のハロウィンに仮装して講義を受けるというエピソードは友達に聞きました。)他にも雑誌やTV、SNSの流行りやバズ投稿などから「これを百合にしたらかわいい!」と描くこともあります。『お前女だったのか』はまさしく似た題材のバズ投稿からインスピレーションを受けた作品です。
――ネコ太郎さんの作品は、トキメキがカンストしそうになります。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
トキメキを感じて欲しい大きいコマは登場人物自身の視点になるようにしています。一人称視点で臨場感を持って読んでもらうことで作中の登場人物が感じている感情をそのまま読者さんに伝えられてたら嬉しいです…!
――今後の展望や目標をお教えください。
今年で漫画家としてデビュー10周年を迎え、冬にはサイン会&POPUPストアの全国三ヶ所巡回ツアーを開催予定なので、この機会にいままで応援してくれた読者さんにお礼をしっかりお伝えしたいです。また、これからも百合漫画家として20周年30周年が迎えられるようにトキメキを届け続けられたらなと思っています!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
作品を楽しんでくださりありがとうございます!私の作品は短編も長編も私が好きなものを好きなように描いている作品なので、これを楽しんでくださるということ自体に「同じ好みの仲間がいてくれるんだ…!」という得難い嬉しさを感じています。これからも好きに描いていくので日々の楽しみのひとつにしていただければ幸いです!

