
お絵描きの時間、幼稚園児が描いた家族の絵に謎の黒い影が…。先生が尋ねた影の正体は「全く怖くない」もので――?心霊やホラーは、ドキッとするような急展開や予想を裏切るどんでん返しが魅力の1つ。そんな要素を生かしつつも、恐怖は一切なしの心霊4コマに反響が集まっている。作者はSNS上で多彩な創作4コマを描く留々家(@ruru_ie)さん。驚きはそのままに、怖さゼロの作品を描く裏側を取材した。



■緊張感走る「家族の絵」に描かれた影の正体
留々家さんが描いた4コマ漫画「影」は、ホラー作品の“お約束”を巧みに利用し、恐怖ではなく笑いへ着地させた話題作だ。幼稚園のお絵描きの時間、男の子・マサルくんが描いた家族の絵を見た先生は、そこに描かれた黒い人影に気づく。緊張感が走るなか「この黒いのはなぁに…?」と恐る恐る尋ねる先生に、マサルくんは誇らしげに「ボクのサイン!」と答える。名前を漢字で書いたら「大」の字になる彼が、少し背伸びしたサインを添えていただけだった。心霊現象を思わせる導入から、ほほえましいオチへの急転換が読者の笑いを誘う。
■日常と非日常が共存する笑いのマジック
留々家さんは4コマを描く際、「題材とするものにまつわる“お約束”、いわゆるあるあるネタを元にアイデアを考えています」と語る。心霊写真を例に挙げ「点が3つあれば人の顔に見えてしまうとか、テレビ番組での『おわかりいただけただろうか』という決まり文句などがアイデアの元になります」と明かした。さらに自身の作風について「心霊やホラーという非日常の世界に日常感覚を持ち込むことで、おかしみにつながるのではないか」と分析する。
「1本の4コマのなかに日常と非日常が共存していることこそがおもしろい」と語る留々家さん。不気味なのに最後は笑ってしまう、新しい感覚の4コマを楽しんでほしい。
取材協力:留々家(@ruru_ie)
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