短大卒のママ・田中リオさんは、息子・リクくんを塾に通わせています。実は、塾の講師・レイナ先生は、リオさんの夫・マナブさんと不倫関係にありました。
ある日、リオさんは塾でレイナ先生が高学歴であることを知り、自分の学歴と比べて謙遜します。それを聞いたレイナ先生は笑顔の裏で、「だから夫をとられていることに気づかない」とリオさんを見下しているのでした。
リオさんは義母から、義家族の優秀な学歴で圧をかけられてしまいます。さらに、夫であるマナブさんも、家事を手際よくこなせないリオさんのことをさげすんだ目で見るのでした。
余裕のない妻に「勉強」を強要する夫









仕事と育児、家事をこなすリオさんは、キャパオーバー気味で物忘れも増えていました。そんなリオさんにマナブさんは、「たまには本とか読んで勉強したら?」と冷たく言い放ちます。
「時間がない……」と答えると、マナブさんは、言い訳ばかりとうんざりした様子。一方で、不倫相手のレイナ先生から「貸してくれた本、読んだよ♡ 早く会いたい」と連絡を受け、その言葉にすっかり気をよくするのでした。
仕事や家事、育児に追われ、余裕を失っているリオさん。そんな妻の状況を理解しようとせず、「勉強したら?」「言い訳ばかり」と責めるマナブさんの姿には、モヤモヤしてしまいますね。
妊娠・出産をきっかけに、物忘れが増えたり、集中しづらくなったりすることは、俗に「マミーブレイン」と呼ばれることがあります。2024年に科学誌『Nature Neuroscience』に掲載された研究では、妊娠後期から産後早期にかけて脳の皮質容積や厚みに変化がみられることが報告されています。日本母性内科学会も、このような脳の変化がマミーブレインの解明につながる可能性に触れています。ただし、そのメカニズムはまだ十分に明らかになっていません。妊娠・出産によるホルモンバランスの劇的な変化や慢性的な睡眠不足なども認知機能を変化させる一因だと考えられています。
もちろん、リオさんの物忘れの原因がマミーブレインだと断定することはできません。しかし、物忘れや余裕のなさを単に「努力不足」と決めつけるのではなく、その背景にある心身の変化や、仕事・家事・育児の負担にも目を向けたいもの。夫婦だからこそ、相手にさらなる努力を求める前に、「今、負担が偏っていないか」「自分にできることはないか」を考え、支え合っていけるといいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子 監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

