
みぞれが混じる冷たい雨が降る夜、飼い犬が庭から連れてきたのは、手のひらに乗るほど小さな子猫だった――。1匹の犬がつないだ奇跡のような不思議な縁を描いた、ヨシモフ郎(@yosimofurou)さんの漫画『みぞれねこ』。
今回は本作のエピソードを紹介するとともに、愛犬との出会いや動物たちとのエピソードについて、作者のヨシモフ郎さんに話を伺った。
■濡れたベッドの中にいた小さな命。愛犬ノラが救い出した「びしょ濡れの子猫」



これまでに犬を6頭、猫を13匹ほど保護してきたというヨシモフ郎さん。驚くことに、その半数以上は愛犬である「ノラ」が連れてきた子たちだったという。
あるみぞれの夜、外から帰ってきたノラをタオルで乾かしたあと、寝室へ向かったヨシモフ郎さんは、床やベッドが不自然に濡れていることに気づく。不審に思って近づいてみると、そこにはびしょ濡れで体を震わせる小さな子猫が眠っていたのだった。
当時の出来事を振り返り、ヨシモフ郎さんは次のように語る。
「寒い日だったので、子猫はびしょ濡れで震えていました。獣医さんの見立てでは生後3週間前後とのことでした。最初はノラがゴミでも拾ってきたのかと思ったので、正直な印象は『うわっ、汚ッ』でしたね」
■困っている子を見抜く特別な能力? ノラが拾ってくる子たちの不思議な共通点
ノラがこれまで連れてきた動物の多くは子猫だというが、そこにはある共通点があるようだ。
「犬や猫を引き連れてきますが、地域的に野良猫が多いので子猫が多めです。母猫がしっかり育児している子や、飼い猫の子には興味を示さず、拾ってくるのは専らお腹を空かせている子な気がします。ノラがどうやって判断しているのかは謎ですが、ノラの判断を信じて、連れてきた子の面倒を見ることにしています」
寒さに耐えていた子猫にミルクを与えると、それまでの衰弱が嘘のように元気な姿を見せ、無事に朝を迎えることができた。この時救われた子猫「あさひ」のエピソードは、現在もSNSで公開され多くの人に親しまれている。
ヨシモフ郎さんが手掛ける人気漫画『ドベとノラ』は、コミックス第4巻まで発売中。コラボグッズの企画や新たなエピソードの執筆も進行しているという。種族を超えた絆と温かな優しさに満ちた出会いの物語に、ぜひ触れてみてはいかがだろうか。
■取材協力:ヨシモフ郎(@yosimofurou)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

