東野圭吾さん原作の連続ドラマW『虚ろな十字架』が、2026年9月6日(日)からWOWOWで放送・配信される。主演は香取慎吾さん。

■原作は76万部ベストセラー、「死刑制度の是非」に挑んだ社会派サスペンス

原作は、先日逝去した東野圭吾さんが2014年に発表した『虚ろな十字架』(光文社文庫刊)。「少年法」の矛盾に鋭く切り込んだ傑作『さまよう刃』から10年を経て、「死刑制度」という普遍的なテーマに正面から向き合った社会派サスペンスだ。監督は、『64-ロクヨン-』、『とんび』、『ラーゲリより愛を込めて』などを手掛ける日本映画界の名匠・瀬々敬久さん。そして、WOWOWと東野作品は2004年のドラマW『宿命』から始まり、本作で10作目のタッグとなる。
解禁されたポスタービジュアルは、映画『8番出口』(2025年)でカンヌ国際映画祭ポスターデザイン部門最優秀賞を受賞した佐野研二郎さんがデザイン。主要キャスト陣の配置や表情で関係性やテーマを語ってきた従来の東野作品のポスターとは異なり、香取さん演じる中原のモノクロの横顔を白い十字架が4つに分断した大胆なビジュアルとなっている。
■被害者遺族の香取慎吾と、加害者家族の赤楚衛二。2人を取り巻く顔ぶれ

本作は、元妻を殺害された被害者遺族の男と、加害者家族として彼の前に立つ男、二者の立ち位置から「死刑制度」や「罪の償い」の本質を問う物語だ。
WOWOW連続ドラマに初主演、東野圭吾作品にも初主演となる香取慎吾さんが演じるのは、11年前に起きた“ある事件”を機に、孤独と虚しさを抱えて日々を過ごす主人公・中原道正。ペットの葬儀店を営んでいる。中原の元妻・小夜子(鈴木杏さん)が何者かに殺害されたことから、物語が動き出す。
犯人・町村作造(ピエール瀧さん)は、金目当てで偶然通りがかった小夜子を殺害したと供述しているが、その犯行には不自然な点が多い。
町村の義理の息子で、“加害者家族”として中原と対峙するキーパーソン・仁科史也を演じるのは赤楚衛二さん。小児科医として働く史也がなぜ被害者遺族の前に立つのか。その理由が物語のカギとなる。史也の妻・仁科花恵(蓮佛美沙子さん)も、実の父が小夜子を殺害したことで、幸せな暮らしから一転、加害者家族として追い詰められていく。さらに、史也の実家からは“ある疑惑”もかけられているという。
さらに今回、花瀬琴音さん、山中崇さん、田中要次さん、杉本哲太さんの出演が発表され、オールキャストが出そろった。花瀬さんは中原が妻の死の真相を探るうちに出会うことになる女性・井口沙織役。ライターとして活動していた生前の小夜子とつながりがあるようで…。
山中さんは11年前から中原と接点のある刑事・佐山役、田中さんは弁護士であり被害者遺族会関係者でもある山部役、杉本さんは、11年前の事件で加害者側の弁護人として中原夫妻と対峙した弁護士の平井肇を演じる。

■答えの出ないテーマ、「ぐるぐると悩みながら見てほしい」
「明るく笑顔あふれる香取慎吾」というイメージがあると自ら語る香取さん。今回、そんなイメージとは正反対の“光をそう簡単に見ることができない”中原という役に魅力を感じたという。「事件のニュースを見た時、犯人に是が非でも極刑を望むような感覚を持つこともあります」としながらも、撮影が進むにつれ「自分の苦悩を押し殺して生きている中原の感情の方が、僕に近いかもしれない」と感じるようになったという。
赤楚さんも「僕がもし家族を奪われたら、犯人にも同じ目に遭ってほしいという気持ちより、自分が犯した罪と向き合ってほしいという気持ちの方が強いかもしれません。さまざまなニュースを見て、被害者家族の声明やインタビューを読みましたが、こればかりは本当に、ただ死刑にすればいいということでもない気がします」と、作品のテーマの難しさを語る。そして、答えを探すのではなく、「一緒にぐるぐると悩みながら見ていただけたら」と呼びかけている。
連続ドラマW 東野圭吾『虚ろな十字架』は、2026年9月6日(日)22時からWOWOWオンデマンドで全放送・配信スタート。全4話で、第1話は無料放送・無料配信される。また、WOWOW×東野圭吾の歴代9作品も配信中だ。
今秋から来年にかけて、本作以外にも映画『白鳥とコウモリ』(9月公開)、映画『殺人の門』(2027年2月公開)と、東野圭吾さん原作の映像化が続く。まずは、WOWOWで東野ワールドにどっぷり浸ってみてはいかがだろう。
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