
夏休みは漫画三昧。ウォーカープラスでバズった名作漫画を再掲載!
耳に開けたピアスの穴から白い糸が出てきて、引っ張ったら失明した。実はその糸は視神経だった……?昭和から平成にかけて広く囁かれ、特に中高生を恐怖に陥れた有名な都市伝説「耳から白い糸」。医学的な根拠がないデマであると分かっていても、一度耳にすると忘れられない不気味さを持っている。
そんな有名な噂からマイナーな怪談までをユーモアたっぷりに昇華させ、SNSで話題を集めているのが、漫画家・藤やすふみ(@y_asufumi100)さんの短編コミック『都市伝説に求める女』だ。今回は、作中から「耳から白い糸」をテーマにしたエピソードを紹介するとともに、作品に込めた思いについて藤やすふみさんに話を伺った。
■白い糸を引っ張った瞬間、暗黒の世界へ!? 四明君を襲う激しい恐怖と焦燥感



物語の主人公は、念願のピアスを開けたばかりの青年・四明(しめい)君。ある日、彼を見た友人から「耳から何か出てますよ」と、ピアスの穴から白い糸のようなものが飛び出していることを指摘される。
友人は「耳から視神経が出るって話もあるよな」と不気味な都市伝説を口にするが、四明君は「驚かすなよ」と笑い飛ばし、躊躇することなくその白い糸を指先で引っ張って引き抜いてしまうのだった。
しかし次の瞬間、四明君の視界はいきなり真っ暗闇に包まれる。「ヤバい、本物の視神経だったのか!?」とパニックに陥る四明君だったが、このあとに待ち受けていたのは予想外すぎる真実だったーー。ホラー映画のような緊迫感から一転して描かれる、ギャグセンス抜群の構成が見事な一作となっている。
■幼少期の「絶対にピアス開けない」という誓い。トラウマを極上のギャグエンタメへ
医学的に見ても耳たぶに視神経が通っているはずはなく、白い糸の正体は皮脂などの汚れであることがほとんどだ。しかし、情報が限られていた時代の子どもたちにとって、この噂は非常にリアルな脅威だった。
この都市伝説を知った当時の心境について、著者の藤やすふみさんは振り返る。
「これを聞いた当時は子どもだったので、真実だと思い非常に怯えました。そして『絶対にピアスを開けないぞ』と心に誓いました(笑)」
幼いころに抱いた素朴な恐怖を原動力に、ホラーとクスッと笑えるギャグを融合させた作品を生み出し続ける藤やすふみさん。『都市伝説に求める女』では、「こっくりさん」などの定番怪談からマニアックな都市伝説まで幅広く取り扱っている。ただ怖いだけではない、ユーモアあふれる奇妙な世界観をぜひ味わってみてほしい。
取材協力:藤やすふみ(@y_asufumi100)
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