優子さんの母は、昔から「可哀想」という言葉で相手の状況を決めつけてしまう人。優子さんには哀れむように、弟・ノボルさんには過保護な意味で、“可哀想”という言葉を使い続けてきました。やがてノボルさんが綾乃さんとの結婚を決めると、母の“可哀想”は綾乃さんやその家族にも向けられるように。けれど、綾乃さんと綾乃さんのお母さんは、母の失礼な言葉を明るさやユーモア、上品な切り返しで受け止め、優子さんを驚かせていき……。
両家顔合わせで、母は綾乃さんの父が他界していると知ると、「可哀想」と涙を流し、家庭環境や結婚式について勝手な憶測を重ねてしまいます。しかし、綾乃さんのお母さんはその言葉に動じず、むしろ穏やかに切り返して場の空気を変えていきました。
さらに、綾乃さんが家族にとって大切な宝物であること、そして綾乃さんが選んだノボルさんを信じていることを、優雅な言葉で伝えます。その姿に、優子さんは「綾乃さんだけでなく、ご実家まで最強だった」と感心。これで母もさすがに黙るだろうと思ったのですが……。
諦めない母、まだ“可哀想攻撃”を続けるも……?




















綾乃さんのお母さんの言葉に圧倒され、これで母も黙るだろうと思った優子さん。しかし母は、急に手土産を取り出し始めます。母は「東京住まいなので、広島では買えないものを」とお菓子を渡し、さらに「地方だと不便でしょう」と買い物の手伝いまで申し出ました。
綾乃さんのお母さんは穏やかに受け取りますが、「デパートには行かなくても外商が来る」と話します。意味がわからない母に、優子さんは席を外して説明し、これ以上恥をかかせないでと強く注意。なんとか母を黙らせ、ようやく顔合わせはお開きの時間を迎えるのでした。
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相手を気づかっているつもりでも、その言葉の中に「こちらのほうが便利」「相手は困っているはず」という思い込みが混じると、失礼に伝わってしまうことがあります。
住んでいる場所や暮らし方だけで、相手の生活を決めつけることはできません。親切にする前に、まずは相手を見下していないか、自分の言葉を振り返ることも大切なのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター 山野しらす
