
玉森裕太主演の日10ドラマ「マイ・フィクション」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)の第7話が8月16日に放送され、香坂(国仲涼子)が当初協力を拒んでいた「ペルソナ・シフト・プログラム」に加担することになった理由が明かされた。そこには、娘を愛するがゆえの母の思いがあった。(以下、内容のネタバレを含みます)
■ “記憶”に隠された真実をめぐる、予測不能なサスペンス・ラブストーリー
本作は、平凡に暮らしていた男の“記憶”に隠された真実をめぐる、予測不能なオリジナルサスペンス・ラブストーリー。主人公・伊川正樹(玉森)は、事故に遭い目覚めると、世界が一変。他人が“伊川正樹”として妻と暮しており、妻も同僚も町の人々も正樹のことを覚えていなかった…。その後、自分を取り巻く状況は二転三転。おかしいのは、自分か周りかこの町か。正樹は不可解な状況に追い込まれながらも、真実を追い求めていくと、予想だにしなかった展開が待ち受けていた…。
■香坂の娘・ゆず季
8年前、室谷隆俊(吉村界人)が起こした通り魔無差別殺人事件の現場に、香坂の娘・ゆず季(田牧そら)も居た。塾の帰り道、ゆず季は友人と室谷の犯行を目撃してしまった。思わず悲鳴を上げた友人に「うるせーな」と向かってくる室谷。ゆず季は恐怖で友人を置いて逃げてしまい、難を逃れたのだった。
しかし、その場に残された友人は刺されて死亡…。ゆず季は「逃げた自分のせい」と大きな後悔と自責の念で、以来、心を閉ざし、引きこもってしまった。
犯罪者の記憶を書き換える「ペルソナ・シフト・プログラム」に対し、当初は倫理的に許されないと頑なに反対していた香坂がプロジェクトに協力することを決めたのには、このような事情があったのだ。この実験が成功すれば、ゆず季の記憶も替えられる…そう思ったのだろう。
しかし、記憶を替えて別人になっても顔は変わっていない。引きこもって外に出ないとは言え、何かの拍子に外出した時に、“橘直哉”になった室谷を見たら、ゆず季はパニックを起こすかもしれない…。香坂は、その可能性は考えなかったのか、という疑問は残る。
■娘の事件の記憶の消去を依頼
香坂は、記憶を取り戻して“正樹”から“祐介”戻った彼に会い、彼の妻・由梨(森川葵)と息子の賢人(日影琉叶)の安全を約束するかわりに、ゆず季の忌まわしい記憶を書き換えて救ってほしい、と頼むのだった。
自分の娘を救いたいがためにプロジェクトに加担したことで、祐介や津村(野村周平)らの人生を狂わせたことを後悔している彼女は祐介に詫びたが、ゆず季の記憶操作はしてもらう、と有無を言わせぬ口調で告げた。
「軽蔑するならどうぞ」と言う彼女に、祐介は「大切な人を守りたい気持ちはわかる」と、理解を示した。

■「キミは笑顔になっていいんだ」
香坂と祐介は、薬で眠らせたゆず季を連れてニューロヴァイス社へ。目覚めたゆず季は、見知らぬ場所に連れてこられたことにパニックを起こした。そんな彼女に、祐介は「事件の記憶を消す。もう思い出さなくていいんだ」と伝えた。
だが彼女は、「ダメ!絶対ダメ」と嗚咽。自分が見捨てたせいで友人は死んだのだ、だから忘れちゃいけないのだ、と泣きながら訴えた。
しかし、祐介は「忘れるんだ!」と一喝。静かになった彼女に、祐介は「生きる為に忘れるんだ。キミに笑顔でいてほしい人が居る。大切な人の前で笑顔でいる為に、キミは笑顔になっていいんだ」と告げ、彼女は記憶を消去することを承諾した。
ゆず季の記憶を書き換えている最中、由梨から「賢人が室谷に誘拐された」との知らせが。祐介はデータ転送の途中で飛び出していったので、視聴者は「娘さん、記憶消えたのかな?」「ゆず季ちゃん、どうなった?大丈夫?」と、彼女のその後を案ずるコメントがあふれていた。
また、前回、娘と引き離された奈々美(宮澤エマ)に対し、香坂が「私も娘に会えていない」と言ったことに対し、部屋に引きこもり、心を閉じて本来の状態ではなくなった娘に会えない香坂と、物理的に会えなくなっている奈々美では立場が違う、と怒りのコメントも。「同列で語ってほしくない」「気持ちはわかる、なんて言わないで」と、香坂に不快な思いを抱く視聴者が多かった様子。
愛する娘を救いたい気持ちはわかるが、プロジェクトへの加担、津村や奈々美のえん罪を知りながらも容認したことなど、多くの人々の人生を狂わせたことで、「何か同情できない」と香坂への手厳しい意見も多く寄せられた。
次回、最終回の予告で、香坂は何者かに銃口を向けており、その相手が誰なのか、そしてその動機も気になるところだ。
◆文=鳥居美保


