朝の血圧上昇を予防する方法
朝の血圧上昇を予防する方法を紹介します。
朝の温度差を少なくする
暖かい場所から寒い場所へ移動すると、血管が収縮して血圧が急激に上がりやすくなります。とくに寒い冬の朝は、以下に注意して寒暖差による血圧上昇を抑えるよう心がけましょう。
・起床後すぐのトイレは、上着を羽織って暖かくして行く
・朝食準備や洗顔、ゴミ出しなど、寒い所に行く際は上着や靴下を着用する
身体を冷やさないよう、心がけてみてください。
質の良い睡眠や十分な休息をとる
睡眠不足や質の悪い睡眠は、自律神経を乱れさせ、朝の血圧を上げるリスクがあります。
眠りの質を高める対策をおこないましょう。
具体的には、日中はできるだけ日光を浴びる、寝る前スマートフォン、パソコンなどの使用を避ける、適度な運動をする、寝る前のカフェインやアルコールは避けるなどが挙げられます。
また、睡眠時無呼吸症候群がある方は、受診して適切な治療を受けましょう。
生活習慣を見直す
血圧を上げやすい生活習慣を見直すと、朝の血圧が落ち着くかもしれません。
以下の生活習慣を意識して生活してみましょう。
・食事の塩分を控える
・野菜や果物などを取り入れたバランスのよい食生活を送る
・禁煙する
・適度な運動をする
少しずつ、できることから始めてみてください。
医師と薬について相談する
血圧の薬を飲んでいても朝の血圧が高い場合、その時間は薬の効果が切れている可能性もあります。医師に相談し、服用時間や種類を調整するのも一つの方法です。ただし、自己判断で薬を調節するのは危険です。
毎朝の血圧や高い時の体調変化などを記録し、受診時に医師へ伝えてみてください。
「朝の血圧が高い」についてよくある質問
ここまで朝の血圧が高い症状について紹介しました。ここでは「朝の血圧が高い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血圧が一日の中で一番高いのはいつでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
血圧は常に変動しており、通常は日中に一番高くなります。また、季節で言うと、夏より
冬の方が血圧は高くなりやすい傾向があります。
朝の血圧の正常値について教えてください。
伊藤 陽子(医師)
家庭血圧の正常値は、収縮期血圧(最高血圧)が115mmHg未満かつ拡張期血圧(最低血圧)が75mmHg未満です。
それよりも少し高い正常高値血圧は、収縮期血圧が115〜124mmHgかつ収縮期血圧が75mmHg未満です。

