車いすの『肘掛け跳ね上げ機能』、もっと活用してほしい!

車いすの『肘掛け跳ね上げ機能』、もっと活用してほしい!

こんにちは!

「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回のコラムでは、「車いすの『肘掛け跳ね上げ機能』、もっと活用してほしい!」について書いてみたいと思います。

多機能型車いすの魅力

車いすには大きく分けて「標準型」と「多機能型」があります。

特に多機能型には、
・肘掛けを跳ね上げられる機能
・フットレストをスイングアウト(外側に開く)できる機能
といった便利な機能があります。

これらは、車いすからベッドに乗り移るときに、格段にやりやすさを高めてくれるもの。

まさに「ぜひ使っていただきたい」機能です。

それでも使われない現状

ところが、実際の現場ではこの機能が活かされていないケースをよく目にします。

理由は大きく2つ。

・操作方法を理解していない
・「新しい操作が面倒くさい」
と感じてしまう

実際のところ、肘掛けを跳ね上げたり足置きを開いたりするのは、ほんの1〜2秒でできる作業。

そのわずかなひと手間を惜しむことで、従来どおり抱え上げて移乗をしてしまう方も多いです。

結果として、
・介助者の腰痛リスク
・抱え損ねによる転倒リスク
こうした危険が積み重なっていくことになります。

これは非常にもったいないことです。

先日も実際の現場で、車いすの乗り移りで介助者さんが抱え上げて移動させていました。

横で見ていて「うわぁ、腰に負担かかってるな…」とハラハラ。

「ここをパチッと上げるだけで、横からスッと移れるんですよ」とお伝えすると、介助者さんの表情が一気に変わって、「なんでもっと早く教えてくれなかったの!」と驚かれることも・・・。

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