勝手に息子のお菓子を食べた子のママが「次からは無添加にして」⇒後日望み通りにすると慌て出したワケ

勝手に息子のお菓子を食べた子のママが「次からは無添加にして」⇒後日望み通りにすると慌て出したワケ

息子が3歳のころ、公園に集うママ友と子どもたちで、遊んだあとに持ち寄りおやつタイムをするのが恒例になっていました。ある日、いつも手ぶらで来るママ友親子が、私が用意したお菓子を断りもなく抱え込み完食。さらに「次は無添加のおやつにして」と呆れた注文。あまりに図々しい言動に、私はある反撃に出るのです。

「無添加にして」ママ友の要望通りにしたら…

息子が3歳のころ、よく近所の公園へ遊びに行っていました。同世代の子どもを持つママたちが多く集まり、通ううちに自然と5人のママ友グループができ、子育ての悩みや情報交換をしながら、毎回、遊んだあとに持ち寄ったお菓子を広げるおやつタイムを楽しんでいました。しかし、ひとり問題だったのがママ友のAさん。いつも完全に手ぶらで来ては、みんなが用意したお菓子を、さも当然のように自分の子どもに与えるので、ママたちの不興を買っていたのです。


ある日のおやつタイムでのことです。Aさんは「さあ食べようね」と言うやいなや、私が用意したスナック菓子の袋を断りもなく取り上げます。結局、Aさんの子どもが袋ごと抱え込んで完食し、息子やほかの子の分がなくなってしまいました。他のママ友たちがお菓子を分けてくれたので息子は救われましたが、グループの中では「いくらなんでも毎回手ぶらで独りじめは……」「ちょっと厚かましすぎるよね」と言いたげな気まずく冷ややかな空気が流れ、みんなの視線がAさんに集まりました。


すると突然Aさんは悪びれる様子もなく、「前から思ってたんだけど、うちでは無添加しか食べさせてないの。だからこれからはみんなちゃんと配慮してね」と信じられないひと言を放ったのです。


周りのママたちも予想外の言葉に完全に絶句します。Aさんはそれが当然とばかりに澄ました顔。私は、お菓子をもらっている立場でありながら一方的に要求を押し付けるAさんに納得がいかず、怒りが込み上げました。「もう、我慢も限界」と、私はAさんの暴走を止めるべく、ある作戦を実行することにしたのです。


翌日、私は自分自身で子どもたち全員分の「お店厳選の究極の焼き芋」を用意して公園へ向かいました。砂糖も一切使っていない、甘くてアツアツの究極の無添加おやつです。おやつタイムになり、子どもたち全員に焼き芋を配ると、Aさんの子どもも他の子どもたちも「あまーい! おいしい!」と大喜びで頬張ります。


私は笑顔で「Aさん、昨日は教えてくれてありがとう! 子どもの健康を考えるきっかけになって、今日はみんなで食べられる究極の無添加おやつを選んできたよ!」とAさんに言うと、Aさんは拍子抜けした顔で「あ、ありがとう……」と焼き芋を受け取りました。そこですかさず、私は明るいトーンで「これからはAさんの健康意識を見習って、みんなで体にいいおやつを持ち寄る『無添加おやつ当番』を回すのはどうかな! 次回は無添加に一番詳しい、Aさんの担当でどう? 子どもたち全員分のおやつ、楽しみにしてるよ!」と続けました。これには周りのママたちも「それすごくいい!」「Aさんの厳選おやつ、楽しみにしてるね!」と笑顔で賛同。


すると、追い詰められたAさんは思わず「は? やめてよ! 全員分なんて無理! 無添加のお菓子なんて普通のお菓子の何倍も高いんだから、ひとり分すら買いたくないわよ! 強要するなんてひどい!」と本音を叫んでしまったのです。


私たちが「えっ? でもAさん、『うちは無添加しか食べさせない』って言ってたよね……? 家ではどうしてたの?」と不思議そうに尋ねると、そばにいたAさんの子どもが「ママ、いつも『安ければなんでもいい』って言って、スーパーでお菓子買ってるよー!」と無邪気に追撃。普段から無添加にこだわっているどころか、単にお金も手間もかけたくないから他人の持ち寄るお菓子をアテにして、文句まで言っていたということが、その場全員に露呈したのです。


もちろんAさんは顔を真っ赤にしてシドロモドロに。焼き芋を握りしめて足早に去っていきました。そして翌日以降も、Aさんはおやつタイムの時間が近づくと「用事があるから」とそわそわと立ち去るようになり、たかられることは二度となくなりました。


あのとき、なぜ突然無添加のものを要求したのだろうと思いましたが、グループ内での批判的な雰囲気を察し、自分の不義理を誤魔化すべく、あえて「意識の高い母」を気取って「付き合ってあげてる」風を装いたかったのかもしれないと思いました。


他人の厚意に甘えながら自分勝手なルールを押し付ける姿勢にはあきれてしまいましたが、陰でコソコソ対立したり子どもたちに嫌な思いをさせたりすることなく、正面から公平なルールを提示することで解決できたのは大きな経験でした。これからも子どもたちが心地よく笑顔で過ごせる環境を守るために、理不尽な要求には流されず、お互いを思いやれる健全な関係づくりを心がけていきたいと思います。


著者:立川りか/30代・ライター。7歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。

作画:Pappayappa


※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)


提供元

プロフィール画像

ベビーカレンダー

『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんの成長に合わせて一人ひとりに必要な情報を、毎日個別にカスタマイズしてお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。 妊娠してから1歳までのお子さまを持つかたに向けて、毎日新しい、役立つ情報をお届けします。 日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。