わが家は、家族の誕生月には必ず義実家に帰るという約束を義父母とさせられています。義父母は、家族の誕生日を忘れないよう、目につくところにメモを貼っています。そこには夫や義父母、5歳の長女、1歳の下の子はもちろん、私の名前と誕生日も記載されていました。にもかかわらず、私の誕生日だけは一度も祝ってくれたことがないのです。
私だけ祝われない
たとえば、夫や子どもたち、義父母の誕生日になると、ホールケーキが用意され、みんなで「ハッピーバースデー」の歌を歌い、プレゼントが渡されるのに対して、私の誕生日には何もありません。しかも、私は毎回、訪れるたびにお茶出しやごはんの準備、洗濯物を畳む、掃除、さらには買い出しまでこなしているのに、感謝の言葉もありません。それどころか、文句を言われることさえあります。
やがてついに私の誕生月が来て、また義実家を訪れたときのことです。その日もいつものようにお茶を入れていたのですが、ふと、なぜ私だけ祝われないのか考えました。私の誕生日はメモにしっかり書いてあるので、忘れているわけではないはずです。意図的に私だけ祝わないのは、きっと義父母にとって私は『息子の嫁』であり、血のつながった家族ではないからなのだろうと思いました。
そして、訪れるたびに家事をこなす私は、感謝される側ではなく、義父母に奉仕して当然の『サービス係』として見られているのかもしれないと、そう思うようになりました。悲しいというより、すっと腑に落ちる感覚でした。
そんなことを考えていると、ふと長女が「この前ジジババの誕生日会したよね? その前はパパで、私の誕生日もしてくれたけど、ママのは?」と率直に聞いてきました。その質問を受けた夫は、気まずそうな顔をしながら、「ママのはまた今度だな!」と言うだけ。夫は義父母に従う性格なので、そうやって曖昧に答えるしかなかったのでしょう。
すると長女は怒り口調で「そんなの変だよ! ママだけ仲間はずれ! かわいそうでしょ!」と夫や義父母に向かって怒り始めました。まだ5歳の子どもなのに、そんな言葉を言わせてしまった自分が情けなくなり、ふと「私も強くならなくては」と思いました。
そこで私は長女に向かってやさしく、「そうだね。ママのために怒ってくれてありがとう。でも大丈夫。これからママの誕生月にはもうここには来ないよ、絶対に!」と伝えました。その後も気まずそうにしている夫や義父母を無視し、長女と下の子と一緒にファミレスに行って、自分たちだけで楽しくお祝いをしました。
長女が私のために怒ってくれたことが何よりもうれしく、同時に、これからはもっと自分や味方でいてくれる人たちを大切にしようと強く思いました。今回のことをきっかけに、自分の気持ちにも正直でいられるように過ごしていきたいと思います。
著者:市原 美優/30代女性・主婦
5歳と1歳の子どもを育てる母。趣味は推しアイドルの曲を聴くこと。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

