
再配達に向かっていた配達員のもとへ、突然「何時になるかねぇ?」と携帯電話がかかってきた。到着時間を伝えると「待ってるでぇ~」との返事。急かされているようで、内心「ゆっくり待っててくれたらいいのに」と思っていた配達員だったが、荷物を届けた先で待っていたのは、思いもよらない温かい心遣いだった。ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さんのブログ「運び屋ゆきたの漫画な日常」から、「何時になるかね?」と「いただきもの」を紹介するとともに、配達先で受けた印象的な差し入れについて話を聞いた。
■「何時になるかねぇ?」再配達の電話に配達員は焦る!



再配達に向かっていると、携帯電話に「何時になるかねぇ?」と連絡が入る。ゆきたさんが「あと30分くらいですかね」と伝えると、相手は「待ってるでぇ~」と答えた。待っていると聞くほど、なぜか焦ってしまうもの。ゆきたさんも内心では「ゆっくり待っててくれたらいいのに」と思いながら、届け先へ向かった。
ところが、荷物を届けたゆきたさんを待っていたのは、意外な展開だった。「何回も来させて悪かったね~」と言いながら差し出されたのは、なんと熱々の豚まんだった。
■催促ではなく「熱々を食べさせたい」
豚まんは、届け先のおばあちゃんが配達員のためにわざわざ蒸してくれたものだった。再配達の時間を確認する電話も、急かすためではない。できたてを食べてもらいたいという、おばあちゃんの優しさからだったのである。
ゆきたさんは、温かいものを用意するには手間がかかるため、こうした差し入れは「あんまりいただけることが多くない」と話す。それだけに、受け取ったときには「やはりお気遣いをうれしく思いますね」と感じるという。「私も昔、温かい缶コーヒー(湯煎して温めてくださいました)をいただいたことがあって、今も忘れられません」
何気ない配達のひとコマが、相手の気遣いによって忘れられない思い出になる。再配達の電話に感じた小さな焦りも、最後には心温まる出来事へと変わった。
■カマボコやリポビタンDまで!?
配達員が届け先で受け取る差し入れは、豚まんだけではない。ゆきたさんによると、お菓子やジュースをいただくことが多いそうだ。なかには、昼食を食べる時間がなかったと話したところ、冷蔵庫を見に行ってくれたお客さんもいた。しかし、ちょうどよいものがなかったのか、板についたカマボコとリポビタンDを差し出されたという。
「時々時間がなくてお昼ごはんを食べられないことがあります。あるときお客さんにその話をしたら、気を遣って冷蔵庫を見に行かれました。しかし丁度よいものがなかったのでしょう、板についたカマボコとリポビタンDをくださいました」
配達員とお客さん。荷物を届ける側と受け取る側という関係でも、ふとした瞬間に人の温かさが伝わることがある。忙しい配達の合間に受け取った差し入れは、ゆきたさんにとって、仕事の疲れを忘れさせてくれるような出来事なのかもしれない。
「運び屋ゆきたの漫画な日常」では、こうした心温まるエピソードのほか、日々の配達で起こるさまざまな出来事が描かれている。身近な配達の裏側をのぞいてみると、そこには思わず笑顔になるような人間模様が詰まっている。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

