ローソン、KDDI、UR都市機構は、東京都日野市の「高幡台団地」内に「ハッピーローソンタウン日野高幡台店」をオープンした。集合住宅型の団地を対象とした初のモデルケースだ。
この取り組みの革新的なポイントは、店舗とテクノロジーを組み合わせ、生活に必要な機能を集約させている点にある。

■あちこち行く必要がなくなる「ワンストップ機能」
スーパー、薬局、行政などの相談窓口など、従来は別の場所へ足を運ぶ必要があった手続きや買い物を1店舗に統合している。
生鮮品・食料品の充実:食品スーパーと連携し、野菜・精肉・冷凍魚などの品ぞろえを強化。


薬局併設と健康サポート:店内に調剤薬局を配置し、処方薬の受け取りや在宅医療・介護の相談に対応。

リモート相談サービス:店内や自宅の端末を通じて、行政手続きや生活インフラに関する専門相談をオンラインで実施。

荷物受取ロッカー:専用サイトで注文した商品を店内のマルチロッカーで受け取れる仕組みを導入。
地域のコミュニティスペース:小上がりのあるイートインスペースに絵本コーナーを設置した地域コミュニティスペースも併設。

■動けないとき・外出が難しいときの「在宅支援」
けが、病気、育児、介護などで外出が困難な住民に向けた実証実験も開始している。
専用タブレットを使用し、店員とビデオ通話で会話をしながら商品を注文できるシステムを導入。画面越しに顔を合わせて相談しながら買い物を進められ、注文品は即日自宅へ届けられる。
デジタル機器の操作に不慣れな利用者に対しても、店員が通話でサポートを行う体制を整えている。

■ 災害発生時の「生活・通信の防衛拠点」
平時の利便性向上にとどまらず、有事の際の防災拠点としての設備も備えている。
自主電源の確保:太陽光パネルと大容量蓄電池を設置し、大規模停電時も店舗運営や連絡手段に必要な電力を確保。
通信手段の維持:衛星通信(Starlink)を活用し、固定回線が切断された場合でもフリーWi-Fiや緊急連絡手段を提供。
物資・設備の常備:災害時専用のおにぎりや非常用トイレ、充電設備を常備。
■テクノロジーを使い、個々人のニーズに対応
高幡台団地での取り組みは、高齢化や買い物の利便性低下といった郊外団地の課題に対し、流通網と通信テクノロジーを組み合わせて解決を図る試みだ。
生活に必要なあらゆる機能を日常の動線上に集約する手法は、今後の持続可能な地域モデルとして検証が進められていく。

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