代表理事の受賞コメント
がんノートの代表理事である岸田徹氏は、「私たちは10年間、『どうすれば、がんを自分のこととして感じてもらえるか』を模索してきました。
そしてたどり着いたのが、このボードゲーム「がんノートJOURNEY」という形です。ボードゲームをプレイしながら自然に“がん”について知り、周囲と語り合うことで、がんと向き合う本人だけでなく、家族や職場、そして社会全体の理解を深めるきっかけになることを願っています。
そして、このゲームには、400名を超えるがん経験者の声が反映されています。がんを経験していない人が「もし自分だったら」と想像することで、誰もが理解し支え合える社会に近づく――その第一歩になればと思っています。(一部抜粋)」とコメントしている。
がんノートについて

がんノートは、がん経験者の“リアルな情報や声”を社会に届けることを目的に、2014年に設立された非営利団体。インタビュー形式で患者自身が語る体験談をYouTubeやイベントを通して発信し、がんに関する一歩踏み込んだ情報を誰もが得られることを目指している。
YouTubeの「がんノート」チャンネルでは、がん経験者や家族、医療者へのインタビューを定期的に配信。10月15日(水)時点で、登録者数は約2.6万人、総再生数は777万回を超えている。
また、全国各地で小学校、中学校、高校、大学などの教育機関・製薬企業や保険会社、製造業やサービス業などの一般企業、地方自治体向けの講演や研修、授業を実施している。
さらに、ウェブサイト・SNS等を通じて、科学的根拠に基づくがん情報や患者側の一歩踏み込んだ情報などをわかりやすく発信している。
これまで、NHK、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ東京、朝日新聞、日経新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞などで取り上げられた。
同団体は、今回の受賞について、がんを「特別なもの」ではなく「自分ごと」として捉える社会の実現を目指すアプローチの意義が改めて認められたとしており、今後も、企業や教育機関、地域コミュニティでの活用を広げ、治療や仕事など、がんと共生できる社会の実現、啓発活動を行っていくとしている。
がんに対する理解を促す「がんノート JOURNEY」に注目したい。
がんノート HP:https://gannote.com
(Higuchi)
