夫と、当時生後2カ月だった娘と、義母の誕生日を祝うために帰省したときのことです。甘いものが好きな義母のために近所で有名なケーキ屋さんでホールケーキを予約して購入しました。
義母のために用意したケーキなのに……
夕飯後にサプライズでケーキを出すと、義母が「ごめんなさいね? 最近、小麦や糖は控えているの」と一言。私が「知らずにすみませんでした!」と慌ててケーキを下げようとしたのですが、義父が「ホールケーキなんて久しぶりだ。たまには毒も体に入れないとな!」と言い、ケーキを人数分にカットして自ら率先して食べ始めてくれました。私たち家族、義姉家族も気まずい空気のまま食べ始めましたが、義母は一口も食べずにお皿に乗ったままのケーキをキッチンへ下げていきました。
その後、義母と夕飯のお皿を洗い、片付けをしていると、食器棚のそばにあった小さなゴミ箱を私の不注意で倒してしまいました。そのゴミ箱からは、クッキーや菓子パンの包み紙が出てきたのです。
すると義母は「お義父さんがグルテンフリーや糖質制限に凝ってて、私も一緒に控えてることにしているんだけど……本当は今でも甘いものが大好きなの。お義父さんがケーキを食べ始めたから、私も食べようかなと思ったんだけど、あれだけ控えてるって言った手前、今さら食べるのも気が引けちゃって。あとでいただくわ。ごめんね」と苦笑いしながら話してくれました。
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その後、帰省するときのお土産は、小麦や糖を避けて、魚介類やお肉、フルーツを買うように気を付けています。子どもが巣立ち、夫婦2人で仲良く暮らすためには、小さな秘密も必要なんだと感じました。あのゴミ箱の存在を義父が見つけないことを願うばかりです。
著者:馬場あやか/30代女性・会社員/生後9カ月の娘を育児中。週6日間、7時から23時までワンオペ奮闘中。
イラスト:犬野ぽよ彦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

