
モラハラ(モラルハラスメント)とは、暴言や人格否定など、倫理や道徳に反した行為で人に精神的苦痛を与えることだ。職場や家庭においてさまざまなハラスメント行為が問題となるなか、近年は言葉や態度で精神的に支配する「モラ夫」に苦しむ妻たちが、SNSに実態を綴るケースも増えている。


本作『モラ夫解体屋 その夫、本当に必要ですか?』は、そんなモラ夫を「モラ夫解体屋」の力を借りて成敗し、人生をリスタートさせる妻の姿をオムニバス形式で描いた漫画だ。シナリオを担当するかうちさん(@kauchi_writer)に、ストーリー制作の裏側を聞いた。
■日常に潜むハラスメントと悪質な「モラ夫」たち
本作では、誰しもの日常に潜むハラスメントをわかりやすく印象的に描くことを意識しているという。
「モラハラは外から見ると『それくらい』と思われがちですが、積み重なることで心を大きく傷つけます。ヒロインの苦しさに共感でき、最後の断罪でしっかり爽快感が残るようにこだわりました」(かうちさん)
作中には、妻が胃腸炎になるまで束縛するマザコン夫(case4)など多様なモラ夫が登場するが、かうちさんが「一番悪質」だと感じるのは、case2のハイスペック不倫夫や、case3の学歴マウント夫だという。
「彼らは法律で裁かれるようなわかりやすい悪ではないかもしれません。でも、相手の気持ちを踏みにじり、自分の欲やプライドを優先するという意味ではかなり悪質です」(かうちさん)
■「これはおかしい」と気づくきっかけに
モラハラは決して特別なものではなく、身近な人間関係の中に潜んでいる。「この作品が、誰かにとって『これはおかしい』と気づくきっかけになったり、少しでも前向きになる力になればうれしいです」と、かうちさんは読者へメッセージを送る。
本作は夫に限らず、さまざまなモラハラへの対処法としても参考になる部分が多い。身近にモラハラ気質の人がいなくても、「こういう人いる!」と共感し、スカッとできるエピソードが満載の一作だ。
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