
あの『GTO』で鬼塚英吉に散々振り回されてきた苦労人・内山田ひろし(副校長)が、なんと主人公に大抜擢?話題沸騰中の漫画『GTU -怒りのDEATH山田-』は、体力も人望もない“普通の中年男性”内山田が、新宿・歌舞伎町から恐ろしい化け物たちがうごめく「死界」へと迷い込んでしまう衝撃の異世界サバイバルだ。
今回は特別試し読みに加え、原作者・藤沢とおるさんへの特別インタビューを前・後半で公開する。「なぜ内山田だったのか?」という誕生秘話や、絶体絶命のピンチで見せる「教育者」としての姿など、本作の裏側と見どころをたっぷり語ってもらった。内山田のイメージが180度変わるかもしれない(!?)衝撃の展開を、インタビューとあわせて楽しんでほしい。



Q1. 『GTO』でお馴染みの名物キャラクター・内山田ひろし(副校長)を主人公に据え、しかも歌舞伎町から「異世界(死界)」へと迷い込むという衝撃的な展開ですが、この『GTU -怒りのDEATH山田-』の斬新な構想はどのようにして生まれたのでしょうか?
【藤沢とおるさん※以下、藤沢】新しい作品の打ち合わせをする中で「異世界(死界)に行く」という設定はわりと早くから決まっていました。次に誰を主人公にするか、という話になり他にもキャラの候補はいたのですが、みんな主人公然としていて「死界」に行ってもなんとかなってしまいそう。
逆に「こいつが行ってどうすんだ?」という目線から考えて選ばれたのが本作の主人公・内山田ひろしでした。内山田は体力がなく、頭が切れるわけでもなく、さらには人望もない(笑)。そんな彼を「死界」に送り込むのはなかなかの大抜擢でしたがキャラの力で何とかなると思いました。
Q2. これまで鬼塚英吉に散々振り回されてきた苦労人の内山田ですが、本作で主人公としてがっつり描くことで、藤沢先生ご自身が改めて感じた「内山田の魅力」や、描いてみて面白かった部分はどんなところですか?
【藤沢】人間としてのリアルさと悲哀を持っているところが内山田の最大の魅力だと思います。副校長として社会的立場のある内山田ですが、学校内ではさまざまな人間関係の中で板挟みになり、家庭ではペットの犬にすら軽く扱われている。そんな彼が「死界」と呼ばれる世界へ行き、守るべき生徒のために非力ながらも敵に立ち向かう姿を描くのはとても面白かったです。ときには保身に走りたがったり、人間としてのずるさも持つ内山田が「死界」でどう成長していくかを楽しんでもらえるとうれしいです。


Q3. 「トー横」など現代のリアルな歌舞伎町の描写から一転、舞台が変貌します。この現実とファンタジーのギャップや、恐ろしい世界観を描く上で特にこだわっているポイントを教えてください。
【藤沢】家出した少女を捜す中で「死界」へと飛ばされた内山田ですが、「死界」の風景は基本的に内山田たちが暮らす現実世界と変わりありません。ただ、そこに普通の人間はおらず、〝ゴブリン〟と呼ばれる化物と、〝シンカー〟というならず者がいるだけです。
異世界でありながら風景はさっきまでと同じ、という点が個人的に面白いと思っているところです。恐ろしい世界観としては、内山田の何倍もの大きさの〝ゴブリン〟や殺しても死なない〝シンカー〟など、内山田がどう足掻いても勝てないキャラクターを配置することで演出しています。
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