直腸がんの治療についてよくある質問
ここまで直腸がんの治療について紹介しました。ここでは「直腸がんの治療」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
大腸がんの手術後に、下痢や便秘などお通じのトラブルが起こりやすくなることはありますか?
はい、手術によって腸の長さや動きが変わる影響で、一時的に排便のリズムが乱れることがあります。腸の一部切除や手術後の癒着により、下痢と便秘が不規則に起きたり、おならが出にくくお腹が張ったりする症状がみられることがあります。しかし多くの場合、手術後1~2ヶ月ほど経つと腸が順応してきて徐々に改善していきます。
直腸がんの治療後、お酒は飲んでもよいですか?
手術や抗がん剤治療が終わって回復してくれば、適量のお酒であれば飲むこと自体が禁止されるわけではありません。ただし、飲酒の可否やタイミングは受けた治療内容や体調によって異なります。抗がん剤治療中や直後は肝臓への負担を考えて禁酒・控酒が望ましい場合もありますし、手術後しばらくは傷の治りを良くするためにも節酒した方がよいでしょう。いずれにしても主治医と相談することをおすすめします。
まとめ

直腸がんは近年の治療法の進歩により適切な治療で治癒も十分期待できる病気です。治療法は手術を中心に、放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせて行われ、病気の進行度(ステージ)によって適切な組み合わせが選択されます。多くの患者さんが仕事や家庭に復帰し、以前と変わらない生活を取り戻しています。困ったときは一人で悩まず、周囲のサポートを得ながら前向きに治療と向き合っていきましょう。

