「心筋梗塞」を発症するとどんな「合併症」を引き起こす?医師が徹底解説!

「心筋梗塞」を発症するとどんな「合併症」を引き起こす?医師が徹底解説!

心筋梗塞になりやすい人の特徴

高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を持つ方、喫煙者、肥満、ストレス過多の人は心筋梗塞になりやすいといえるでしょう。具体例を以下に紹介いたします。

喫煙

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化や血栓形成を促進します。そのため、長期的な喫煙者は心筋梗塞の発症リスクが高いです。具体的には、喫煙者は非喫煙者と比較して、心筋梗塞リスクは、男性で4.0倍、女性で8.2倍高くなると報告されています。

過度のストレス

過度のストレスは、自律神経のバランスを乱し、血圧や心拍数を上昇させます。その結果、血管に過剰な負担がかかり、動脈硬化や血栓形成を促進します。さらに、ストレスにより、喫煙、過食、飲酒など不健康な生活習慣を助長することも少なくありません。これらが重なることで、さらに心筋梗塞のリスクが高まります。

多量の飲酒

多量の飲酒は、血圧の上昇や血管内皮機能の悪化を招き、動脈硬化や血栓形成を促進します。結果として、心筋梗塞の発症リスクが高まります。アルコールの摂取量は25g/日以下、あるいはできるだけ減らすことが望ましいです。

心筋梗塞の代表的な症状

心筋梗塞は、治療までの時間が勝負となる重大な疾患です。そのため、症状を理解することは早期発見につながり、命を守るために極めて重要です。代表的な症状を以下に紹介いたします。

胸の強い痛み

心筋梗塞で最も多く現れる症状です。左前胸部を中心に、締め付けられるような感覚、重い物を押しつけられるような圧迫感、灼けるような痛みなど、訴え方は人によって異なります。安静や運動の有無にかかわらず起こり、20分以上続くことが多いです。安静やニトログリセリン舌下でも改善しにくいのが特徴です。直ちに内科や循環器科を受診する必要があります。救急車要請も視野に入れましょう。

冷や汗

突然、冷や汗が出て止まらない場合は注意が必要です。心筋梗塞の発症初期によくみられる症状です。自律神経の過度な緊張により起こります。速やかに内科や循環器科を受診しましょう。

左腕のしびれや肩の痛み

胸痛と同時に、左腕のしびれや肩の痛みが起きることがあります。これらは「放散痛」と呼ばれます。筋肉痛や関節痛と誤解されることも少なくありません。しかしながら、長く続く場合は心筋梗塞が原因である可能性があるため、できるだけ早く医療機関を受診してください。

配信元: Medical DOC

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