亜鉛が不足すると現れる症状

味覚障害
亜鉛不足は味覚障害を引き起こすことがあります。具体的には、味を感じにくくなったり、味がわからなくなったり、甘味や旨味が正しく感じられなくなる場合があります。また、何を食べても不味いと感じたり、異なる味に感じることもあります。 味覚障害は耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。特に嗅覚性味覚障害(匂いがわからなくて味がわからない)も考慮する必要があります。
爪・皮膚の異常
皮膚炎やかゆみなどの皮膚トラブルや、爪に横線が出るなど爪の異常が起きやすくなります。また、髪にハリ・コシがなくなったり脱毛症の原因になったりします。
爪の症状を専門に診察するのは皮膚科です。症状が悪化した場合、皮膚科を受診するとよいでしょう。
成長障害
子供が亜鉛不足になると、低身長など成長障害の原因になります。
症状が悪化した場合、成長障害(低身長症など)は、小児科や内分泌内科を受診しましょう。
生殖機能障害(男性の場合)
男性では勃起不全や精子の減少、性欲の減退などの症状があらわれ、男性不妊症の原因になります。
・症状が悪化した場合、泌尿器科や内科、精神科、産婦人科(女性の場合)、男性専門のクリニック(男性の場合)を受診しましょう。
免疫力の低下
ウイルスや細菌に感染しやすくなり、肺炎などの感染症にかかるリスクが高まります。
症状が悪化した場合、内科や耳鼻咽喉科、呼吸器内科などを受診しましょう。
亜鉛が不足すると舌にどんな症状が現れる?

舌のピリピリとした痛み(舌痛症)
舌や口腔内の燃えるような痛みや耐えられない痛みや舌尖の軽い痛みや舌背、舌側面など諸処のびりびり、ヒリヒリする痛み、熱いもの、辛いものなどが滲みるなどとの訴えがあります。また、口の中が乾燥している感覚が常にあることもあります。
すぐにできる処置、症状の落ち着かせ方としては、亜鉛のサプリメントで補ったり、こまめに水分補給したり、ゆっくりする時間を持ち、睡眠時間をしっかりととりましょう。
・症状が悪化した場合は、内科・歯科口腔外科・耳鼻咽喉科を受診しましょう。
舌の表面が荒れる
舌の縁に腫瘤ができ、徐々に大きくなっていきます。また、口の中が乾燥して舌が痛むようになったりすることもあります。
すぐにできる処置としては、軟膏の塗布に加えて、保護のためにマウスピースの装着を行う場合があります。
症状が悪化した場合は、内科・歯科口腔外科・耳鼻咽喉科を受診しましょう。
舌の滑らかさの欠如
舌の乳頭(つぶつぶした細かい突起)が失われ、表面がツルツルになり、赤くなっています。
すぐにできる処置、症状の落ち着かせ方としては、刺激のある食べ物を避けたり、ビタミンの摂取、口内軟膏を塗るとよいでしょう。
症状が悪化した場合、内科・歯科口腔外科・耳鼻咽喉科を受診しましょう。

