亜鉛が不足する原因

摂取不足
亜鉛は肉類や魚類に多く含まれています。動物性たんぱく質を日常的にあまり食べない人は、亜鉛不足が起きる可能性が高くなります。
ダイエット等で食事量が少なく栄養が十分に摂れていなかったり、偏食を続けたりすると、亜鉛不足になりやすいといえます。
高齢者では、年齢を重ねることで食が細くなる方が多くなります。その結果、亜鉛摂取量が減ってしまいます。
吸収不全
食べ物の成分の中には、腸からの亜鉛の吸収を妨げるものがあります。1日に必要な亜鉛を摂っていても、吸収を妨げる食品の摂取量が多いと亜鉛が十分に吸収されず亜鉛不足になるおそれがあります。
病気が原因で亜鉛の吸収が悪くなる可能性があります。
肝臓病(慢性肝炎、肝硬変など)、炎症性の腸の病気、腸を手術で切除した場合に、腸からの吸収がうまくいかず亜鉛不足になる可能性があります。
・抗生物質などの一部の薬には、亜鉛と結合する性質があります。結合した亜鉛は消化管から吸収することができないため、身体のなかで亜鉛不足を引き起こす可能性があります。
需要増大
・妊婦・授乳婦では赤ちゃんへ亜鉛の受け渡しがあり、一般女性より多くの亜鉛を摂取することが求められていますが、実際には摂取量が不足しています。
・激しいスポーツでは、筋肉などで亜鉛の必要量が特に多くなります。その結果、亜鉛が不足しやすくなります。
排泄増加
・人は毎日、利用できなかった亜鉛を主に糞便として身体の外に排泄しています。病気が原因で亜鉛を身体の外に排泄する量が増える場合があります。肝臓病(慢性肝炎、肝硬変等)、糖尿病、腎臓病がある人は、尿からの亜鉛排泄量が増える事が知られています。人工透析を受けている人は、透析液から亜鉛の排泄が増えてしまいます。
・関節リウマチ、パーキンソン病、痛風、糖尿病、不眠症、うつ病、てんかん等の治療に使われる薬の中に、亜鉛の排泄を増やしてしまうものがあります。これらの薬を長期間内服していることで、亜鉛不足になる可能性があります。
・激しいスポーツをする競技者では、汗や尿からの亜鉛排泄量が増えるため、日常生活に比べて、亜鉛不足になりやすいといわれています。
病気療養中
・病気の治療中には、食事ではなく点滴などの静脈注射で栄養や水分をとることがあります。長期に点滴から栄養を補充するのであれば、亜鉛などの食事から摂ることができるミネラルが不足することがあります。
亜鉛が不足しやすい人の特徴

妊婦・授乳婦
・妊婦・授乳婦では赤ちゃんへ亜鉛の受け渡しがあり、一般女性より多くの亜鉛を摂取することが求められていますが、実際には摂取量が不足しています。
高齢者
・高齢者では、年齢を重ねることで食が細くなる方が多くなります。その結果、亜鉛摂取量が減ってしまいます。
特定の薬を長期服用している方
・関節リウマチ、パーキンソン病、痛風、糖尿病、不眠症、うつ病、てんかん等の治療に使われる薬の中に、亜鉛の排泄を増やしてしまうものがあります。これらの薬を長期間内服していることで、亜鉛不足になる可能性があります。

