深刻化する「熟年レス」リアルな実態が明らかに…
「熟年離婚」「熟年レス」といった言葉が頻繁に出回る昨今、人には決して打ち明けられないような夫婦間の悩みに、頭を抱えている人は多いのではないでしょうか。今回「fuwari(ふわり)」が、10月18日の「メノポーズデー(世界更年期デー)」にちなみ「更年期以降の女性の恋愛・性生活の実態」に関する調査を実施しました。調査は2025年10月6日、50〜69歳の女性600人(50代300人、60代300人)を対象に行われました。調査からわかった衝撃の結果を参照しながら、更年期の女性たちが密かに直面する“深刻な問題”を深掘りします。
調査の結果、回答者の約7割の既婚女性69.1%が、夫に対して恋愛感情や性的な関心を持っていないことが明らかになりました。パートナーと結婚・事実婚の関係にある女性が約3分の2となる68.6%を占めるにもかかわらず、そのうち夫に「恋愛感情がある」と回答した女性はわずか19.5%にとどまっています。一方で、興味深いのは、パートナー以外に恋愛や性的関心を向ける女性の存在です。全体の約3割となる女性が、「夫以外の交際相手」5.3%、「パートナー以外の他人」1.3%、さらには「推し活」1.5%といった形で、恋愛や性的な関心を抱く対象を持っていることが判明しました。また、全体の約4人に1人に該当する25.7%がパートナーのいない状態であり、50〜60代女性のライフスタイルが多様化している現状が浮き彫りになりました。
性欲の変化について尋ねると、約65%の女性が「弱くなった」「少し弱くなった」と性欲の減少を実感しています。特に深刻なのはセックスの頻度です。パートナーがいる女性に限定すると、セックスレスの割合は85.2%という驚異的な数値を示しました。衝撃的な数値として「10年以上ない」という回答が52.0%と半数を超えており、多くの夫婦で長期間にわたる“夫婦の断絶”が起きていることが判明しました。ただし、性の関心には個人差も大きく、「性欲に変化はない」と答えた女性も32%いるほか、「月に1回以上セックスをしている」カップルも14.8%存在しており、すべての夫婦がレス状態にあるわけではないことも分かります。
調査で注目すべき結果の一つが“性交痛の実態”です。50〜60代女性の約2人に1人となる53.1%が性交痛を経験しており、そのうち約2割の女性は頻繁または毎回痛みを感じていることが判明しました。関連質問で「更年期以降のセックスの弊害はなんだと思いますか」という質問では、1位が「体力・気力の低下」34.3%、2位が「性欲の減退」32.2%、3位が「性交痛」19.0%という結果となり、性交痛が更年期以降の性生活の大きな障害になっている実態が浮き彫りになりました。求めているスキンシップに関しては「特にない」が62.8%を占めていました。
今回の調査結果は、更年期以降の女性が抱える複雑な恋愛事情と身体的な変化を浮き彫りにしました。“性交痛の実態”に関しては、パートナーにも相談しにくいセンシティブな内容と思われます。恋愛感情のほかにも肉体的な衰えが“夫婦の営み”の壁になっていることが明らかになりました。
(LASISA編集部)

