
子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された『夜逃げ屋日記』は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、X(旧Twitter)に投稿されているなかから『夜逃げ屋日記』の60話を紹介するとともに、作者にネットで誹謗中傷された一家の母親が「被害者」だという発言についても話を聞いた。

今回の依頼者は佐藤リョウタ君(17歳)と母親のリョウコさん(43歳)。夫と中学生の娘の一家4人で夜逃げをしたいという。社長が夜逃げしたい理由を聞くと、リョウタ君は気まずそうな表情で「ネットで誹謗中傷…されてて」と話す。

社長が「誹謗中傷される理由に心当たりはあるの?」と尋ねると、親子は下を向いたまま黙ってしまう。見兼ねた社長は「この動画だろ」といってスマホを見せると、リョウタ君と友達が一人の男の子に暴力を振るっている動画が再生される。

するとリョウコさんは「確かに息子のしたことは最低だと思います」「ですが私たちは依頼者です」などと言うではないか!?その言葉を聞いて、社長は「今回の依頼は断らせてもらう」と話す。理由は3つあり、1つ目はスタッフのプライバシーが確保できない。

2つ目は身バレの範囲が広すぎて、たとえ夜逃げしてもその先で身バレをして夜逃げが失敗することも考えられる。そして3つ目は、リョウタ君がいじめの加害者であること。社長の会社は被害者と助ける組織なのだ。

その話を聞いてリョウコさんは立ち上がり、毎晩家に石を投げられたり、家の壁に落書きされるなどの悲惨な状況を打ち明ける。そして「私たち十分被害者でしょ?」と涙を流しながら訴える。

すると「…確かにその辺は気の毒に思うよ」と慰めの言葉を掛けるが、「その辺は警察や弁護士に頼んでくれ」と言う。2人は社長の前から去るしかないのであった…。

――今回はいじめの加害者からの依頼でしたね。ネットで誹謗中傷されたことで母親は被害者だと言っていましたが、その点についてどう思われますか?
行き過ぎた誹謗中傷や嫌がらせによる被害者の側面は確かにありますし、そこは気の毒に思います。ただ、社長が語っているように夜逃げ屋の仕事ではないと言うのが正直な感想ではあります。
『夜逃げ屋日記』は待望の第4巻が発売され、作者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現した。夜逃げ屋に興味や関心があれば、この機会にぜひ一度読んでみて!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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