
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、4コマ漫画『好きだよ』を紹介する。『えらそうな人がえらそうにえらそうなことを言う本。』でも知られる作者の片陸遼助さんが、9月24日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、片陸遼助さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■70年かけて探求する"好き”の数値化

「ユキちゃん好きだよ…」と愛の告白をした男に、「え~好きってどれくらい?」と尋ねる少女・ユキ。ところが、どれくらいかと聞かれた男は“好きをあらわす単位や指標”がこの世にはないことに気づく。
その後男は数学を学んでハーバードに入り、さらにはノーベル賞を取得した。しかしそれでも「好き」を数値化する方程式は見つからず、やっとのことで出した結論は「具体的には言えない」というもの。それを聞いたユキは「70年も待たせんなハゲ」と鋭くツッコむのだった…。
この風変りな愛の物語を読んだ人たちからは、「70年も待つのは愛だね」「実はハゲてないよね」「70年かけて追うのもそばにいるのもすごい」「まぎれもなく大恋愛だ」など、多くのコメントが寄せられている。
■「彼の愛だけでなく、彼女の愛にも注目していただければ」作者・片陸遼助さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
実際に「どのくらい好き?」と彼女に聞かれたとき、どう答えたらいいのか分からなかったからです。
――本作では、好きという気持ちを伝えるために人生をかけて答えを求める姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ユキちゃんが最後のコマでツッコんでるんですけども、彼女も彼の狂気に70年も付き合ってるんですよね。彼の愛だけでなく、彼女の愛にも注目していただければ。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ハゲてないのにハゲって言ってるところです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
人と会話をしている中から思いつくことが多いです。友達が少ないので脳内で自分と会話していることが多いですが。
――今後の展望や目標をお教えください。
健康に長生きすることです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでくれてありがとうございます。具体的には言えませんが、みなさんのことがすごく好きです。

