「緑内障は喫煙で悪化する」という話を耳にしたことはありませんか? そのほかにも「逆立ちやうつ伏せになると緑内障を発症する」という話もあります。こうした緑内障に関する説は、果たして本当でしょうか。それとも単なる都市伝説? 今回は、喫煙で緑内障が悪化するのは本当かどうかについて「小江戸眼科内科 白内障・緑内障・糖尿病クリニック」の庄司先生に教えていただきました。

監修医師:
庄司 拓平(小江戸眼科内科白内障・緑内障・糖尿病クリニック)
防衛医科大学校卒業。その後、防衛医科大学校病院専門研修医、行定病院眼科医長、埼玉医科大学眼科准教授などで経験を積む。2022年、埼玉県川越市に「小江戸眼科内科白内障・緑内障・糖尿病クリニック」を開院。医学博士。日本眼科学会専門医、日本緑内障学会評議員、日本視野画像学会評議員、日本レーザー医学会評議員、日本眼科手術学会学術委員。日本網膜硝子体学会、日本眼光学学会、米国眼科学会(AAO)、米国緑内障学会(AGS)の各会員。埼玉医科大学眼科客員教授。
編集部
緑内障は喫煙で悪化すると聞いたことがあります。本当ですか?
庄司先生
はい。いくつかの論文で「喫煙が緑内障発症や進行する危険因子とされている」という報告があります。
編集部
それはなぜですか?
庄司先生
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる働きがあります。目の毛細血管が収縮して血流が悪化することが、緑内障の進行と関連しています。また、血管が縮むことにより、目の房水排出が滞って眼圧の上昇につながります。さらに、喫煙することによって活性酸素が作られ、目の網膜にダメージを与えることも示唆されています。
編集部
緑内障と診断されたら、すぐに禁煙した方がいいですか?
庄司先生
現状、国内だけでなく世界各国の緑内障に関するガイドラインを確認しても、「積極的に禁煙を勧める」という記載はありませんでした。ただし、特にヘビースモーカーは緑内障が進行しやすいという報告があるので、本数を減らすか禁煙することを推奨します。
編集部
飲酒についてはいかがでしょうか?
庄司先生
飲酒には血管拡張作用があり、一時的には眼圧が下がることが知られています。しかし、「習慣的な飲酒は緑内障進行に関連する」という報告が多いので、飲酒量も多くなりすぎないように心がけた方がいいでしょう。
※この記事はMedical DOCにて<「緑内障」の人がやってはいけないことはご存じですか? 発症リスクが高まる“NG行動”も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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