
「左ききのエレン」や「おしゃ家ソムリエおしゃ子」など映像化もされた人気作を手掛けてきたかっぴー( @nora_ito)さんが、自身の体験を元に描いた漫画「マンガを描く度に思い出すアドバイス」。かっぴーさんが高校生の頃、英語教師から告げられたやや辛らつながらも愛のあるアドバイスには、読者から大きな反響が寄せられた。本作について、かっぴーさんに話を伺った。
■ 余韻がある漫画って読み終わっても心に残るよね



「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」や「SNSポリス」などのギャグ漫画で知られるかっぴーさん。近年は「15分の少女たち -アイドルのつくりかた-」「アントレース」など、関わる作品も多い。
本作、「マンガを描く度に思い出すアドバイス」のエピソードについては、「漫画のなかでも書いた通り、度々思い出す印象的なエピソードだったので、描いてみようと思いました」と振り返った。
ストーリー展開の工夫について尋ねると、「起承転結は基本なので、それがいけないとは思っていません。ただ、漫画は読者がそれぞれのペースで楽しめる自由な媒体。何でもかんでもページをめくると答えがあるというのは、もったいないと思っています」と語り、「読者に余韻や飲み込む時間を与えたいときに、アドバイスの方法を使っている」と教えてくれた。
代表作「左ききのエレン」は、少年ジャンプに連載されたストーリーの原作版をnoteで連載中(作画:nifuni)。月額制のメンバーシップで公開し、"商業誌に載らなくても収入を得ながら描き続ける"新しい挑戦としても注目を集めている。
かっぴーさんは、「漫画家になるきっかけが『左ききのエレン』だったので、漫画家を続ける限り原作版を続けようと思っています」と語る。そして、「ジャンプラ版は最も美しい展開で終わらせられたので、原作版は最も悪い展開を描いています」と明かしてくれた。対になる2つのエレン。それぞれの結末を読み比べてみてほしい。
取材協力:かっぴー(@nora_ito)
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