
エピソード漫画を中心にX(旧Twitter)で注目を集める万福さんは、実体験や人から聞いた印象的な出来事を、独特のテンポと表現で描いている。過去には「美容室でのトラウマ体験」や「不正ログイン被害」の漫画が話題となり、テレビ番組とのタイアップも経験している。
今回紹介するのは、万福さんの友人が子どものときに体験した、“ちょっと不思議で、でも怖くない”実話だ。この出来事は、なぜかその場にいた家族全員が目撃していたという。
■家族4人が目撃した「手首だけのピースサイン」



出来事が起きたのは、友人の実家にある和室。姉弟4人が同じ部屋で過ごしていた、まったりとした昼下がりのことだった。寝転がっていた次女が、視界の端に「手首から先だけの手」が現れたのを見た。それは縁側の高い位置から真横に伸びており、なんとピースサインをしていたという。
その晩、次女が「今日、不思議な“手”を見たんだけど」と話したとき、驚くべき事実が発覚する。なんと、その場にいたほかの3人の兄弟すべてが同じ「手」を見ていたというのだ。全員が「自分にだけ見えたものかもしれない」と思って、口をつぐんでいたらしい。
この奇妙な出来事に対し、その場にいた母親が一言発したことで、兄弟たちは妙に納得し、モヤモヤが晴れたという。
■「ひょうきんで明るそうな人」の面影
この出来事を聞いた万福さんは、後日その友人の家を訪れたとき、廊下に飾られたおじいさんの写真に目が留まった。その写真の雰囲気に「ひょうきんで明るそうな人だな」と感じたという。
万福さんは、自身に祖父の記憶があまりないため、家族とのつながりを感じられるその写真が、むしろうらやましく思えたと語る。この体験談を漫画化するときには、「怖い印象はまったくなかったです。だから漫画ではアレンジして、おじいちゃんの写真にピースサインをさせちゃいました(笑)」と明かした。
万福さんの作品は、このように日常に潜むちょっとした違和感や体験談を、ユーモアを交えながら描く独自の魅力がある。特に「美容室で本当にあったトラウマ体験」は大きな共感を呼び、「私も似た経験がある」とコメントが殺到したほどだという。
万福さんは、「コメントやいいねが励みになるので、もらえると本当にうれしいです」と語り、今後も“自分にも起こりうるかも”と思えるリアルなエピソードを投稿していく意気込みを見せた。
取材協力:万福
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