
哀愁漂うタッチの漫画でサラリーマンの日常を発信している漫画家の青木ぼんろさん(@aobonro)が、働く誰もが経験するシーンを漫画化し、多くの共感を呼んでいる。ウォーカープラスでは、青木さんのサラリーマン生活を「恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない僕のサラリーマン生活」と題し、全編描き下ろしで紹介する。
今回は、最近は職場で見かける機会が減ったものの、以前は昼休みに頻繁に来ていた保険の営業マンとのやり取りを題材にしたエピソードだ。相手の年齢がわかった途端に急変した営業マンの態度と、青木さんが感じたビジネス上の距離感について話を聞いた。
■年齢がわかった途端に崩れるタメ語



作中に描かれた保険の営業マンとのやり取りは、青木さんの数年前の実体験だという。コロナ禍になる前は、昼休みになるとさまざまな保険会社が会社に営業に来ていたそうだ。
今回、青木さんがモヤッとしたのは、営業を受けている相手が自分より年下だとわかった途端に態度がコロッと変わることだ。急に敬語を崩してタメ語で話してくる人に対し、青木さんは強い違和感を覚えたという。「営業を受けたり対外的なビジネスの場では、お互い敬語がよいと思ってしまいますね」と青木さんは語る。相手が急にタメ語になると、それが気になってしまい「話が頭に入ってこなくなる」という。
■距離感がズレた相手への「機械的な対応」
年齢が近いからといって、勝手に心を許してくだけてしまう人がいるが、相手も同じとは限らない。今回の漫画を反面教師にするならば、ビジネスの場では年齢に関係なく敬語を貫いた方が無難かもしれない。
では、青木さんはそうした距離感がズレている相手とどのように接しているのだろうか。「どうしても心を開けないので、機械的なAIのような対応になっている」と、本音を漏らした。
営業という対外的な場において、不意にタメ語を使われることは、個人の感情だけでなく、ビジネス上の信頼関係にも影響を及ぼしかねない。青木さんは今後も、“恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない”けれど、どこか一大事にも感じるサラリーマン生活の光景を漫画で描き続けるという。
取材協力:青木ぼんろ(@aobonro)
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