いわゆる“辞めさせ屋”、古株パートのパワハラが見るに堪えない|辞めさせ常習犯のお局を成敗した話

いわゆる“辞めさせ屋”、古株パートのパワハラが見るに堪えない|辞めさせ常習犯のお局を成敗した話

若い従業員に対し「ゆとりだから根性がない」などと批判するお局のパワハラは、他店の応援メンバーにまで及ぶ。せっかく赴任してきた社員スタッフも、お局からパワハラを受けている状況に…。さゆりは、現状の限界を感じ、環境を変える方法を模索し始めます。

予想通りの嵐が到来

仕事 辞める

私が予感した「嵐」は、すぐに現実となった。

5月の新入社員研修後に配属されてきた、真面目そうな若い社員がいた。彼は大学を卒業したばかりで、いつも少し緊張した面持ちで仕事に取り組んでいた。私たちパートにも丁寧に挨拶をし、積極的に業務を覚えようとしていたから、誰もが「いい子が入ってきたね」と話していたはずだ。

だが、彼は先月、突然辞めてしまった。

現場の仕事を教えていたのはお局だった。というよりも、おつぼねが勝手に社員の指導に口を出し、すべてを自分のやり方に従わせようとしていた、という方が正確だろう。

「今の若い子は気が利かない。なんであんなことも気づかないのよ!」
「あんたは給料もらってるんだから、パートの私より残業してでも覚えなさいよ!」

おつぼねの声は、休憩室にまで響いていた。私はそのたびに、胸が締め付けられるような思いで聞いていた。

すばらしい人財が潰された後悔

パート エプロン 背中

そして辞めてしまう社員の最後のシフトの日。私はたまたまシフトが重なっていた。彼が私に話しかけてきたのは、退勤前の、店裏の通用口だった。

「さゆりさん、お疲れ様です。あの、今日で終わりなんです」

彼の顔は蒼白で、声には力がなかった。

「えっ…!辞めるって聞いてなかったよ。どうしたの?」

私は驚いて、思わず声を上げた。他の社員やパートに相談している様子は全くなかったからだ。彼は周りを気にしながら、絞り出すように言った。

「…鈴木さんに言われたんです。『あんたのせいで店の士気が下がる』って。僕の存在が迷惑だって。他にも、僕を否定されるようなことばかり言われて…誰にも相談できなくて。毎朝、胃が痛くて目が覚めるようになってしまって…」

「そんな…!誰かに話せなかったの?私だって、こうなる前に話を聞かせてほしかったよ」

私の問いかけに、彼は力なく首を振った。

「さゆりさんは優しくしてくれたけど…相談したことがバレたら、もっとひどい目に遭うと思ってしまって。それに、パートの人に社員が相談するのも、気が引けて…」

彼はそう言って、深々と頭を下げた。

「すみません。本当に、お世話になりました…」

私はかける言葉が見つからなかった。ただ、「お疲れ様。ゆっくり休んでね」としか言えなかった。彼の背中を見送り、通用口の扉が閉まった後、私はその場に立ち尽くした。怒りが沸き上がると同時に、強い後悔の念が押し寄せた。

実際、お局の「指導」のせいでやめた人は彼だけじゃない。私が勤続している間に何人もやめている。本当にあの人は“辞めさせ屋”なのだ。

配信元: ママリ

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