発端は田村淳さんの「トイレ清掃員」に対する本音投稿
2025年10月18日、お笑いタレントの田村淳さん(51)がX(旧Twitter)に投稿した「僕だけかもしれないけれど…男子トイレの清掃員が女性なの結構イヤだ」という”本音”が、社会の根深い議論に火をつけました。このポストは瞬く間にトレンド入りし、閲覧数1600万回超と爆発的な反響を記録。翌日にもメディアなどで報じられ、ちょっとした炎上騒ぎから「構造的な問題」へと議論が進化しています。
田村さんは直後から批判が殺到する中で、「トイレをお掃除してもらってることには、当然ながら感謝しています…ですがトイレに異性がいるのが落ち着かないからイヤなんです」と釈明。清掃員への敬意を強調しつつも、トイレというプライベート空間での異性との遭遇による気まずさを訴え続けました。
この”ささいな違和感”は、なぜこれほどまでに多くの人を巻き込む議論となったのでしょうか? X上の賛否両論のコメントを分析すると、長年見て見ぬふりをしてきたジェンダー不均衡と労働者の尊厳という二つの巨大な問題が背景にあることが見えてきます。
「感情論」vs「現実論」の賛否両論
X上の反応はほぼ五分五分に分かれ、大きく二つの対立軸で語られました。

