3.皮膚トラブルやストレス
健康な猫は自分でグルーミングして体を清潔に保つため、体臭はほとんどありません。ところが、皮脂の分泌異常による脂漏症や、皮膚炎・真菌感染(マラセチアなど)といった皮膚トラブルが起きると、酸っぱいような独特の脂臭さを感じるようになります。
さらに、ストレスやホルモンバランスの乱れによってグルーミング頻度が減ると、被毛がベタついて臭いがこもりやすくなります。
特に高齢猫では体の柔軟性が落ち、毛づくろいが不十分になることもあるので、定期的なブラッシングや温かいタオルでの拭き取りで清潔を保ちましょう。
皮膚に赤みやフケが見られたら病院での診察を受けることが大切です。
4.消化器疾患や感染症
便や尿の臭いが普段より強くなるのも体調変化のサインです。便が酸っぱい・腐敗臭が強い場合は、腸内環境の悪化や食べすぎ、ストレスの影響が考えられます。また、下痢や軟便も伴うようであれば腸炎、寄生虫感染(ジアルジア症など)などが疑われます。
尿のアンモニア臭が強くなる場合は、脱水や尿路感染症の可能性が考えられるでしょう。特に、トイレの回数減少や血尿、排尿時の痛がる様子がある場合はすぐに受診を。
フードを変えた直後に排泄物の臭いが変わることもありますが、長く続く場合は病気を疑いましょう。トイレ掃除をこまめにして臭いの変化を観察するのが、早期発見の第一歩です。

